<〜全英への道〜ミズノオープン 事前情報◇22日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7461ヤード・パー72>

先週の「関西オープン」終了後の翌日、すぐさま「全米オープン最終予選」(1日36ホール)へ出場した石川遼。5日間で108ホールという強行軍を敢行するも「休めてます」と涼しい顔で会見場に姿を現した。


「関西オープン」で5位の好成績を挙げると、「全米オープン最終予選」は1位で出場権を獲得した。調子はうなぎ上りだが「全体的な調子はそんなに変わってないです」と劇的な変化があったわけではない。ただ「ドライバーのドローの度合いが全クラブの中で一番弱くて、右へのミスが多かった。それが先週の決勝からドローを使って打てるようになってきた」と“ハマった”ピースにドライバーを挙げた。

好調を維持したまま会場に乗り込んだ石川は、今大会への戦い方について「割り切る」ことを強調。「(関西オープンは)5ホールくらいシビアなティショットがあって、課題ももらえた。今大会はコース両サイドに『だめっ』ていうホールは無いので、割り切ってティショットを打ちやすい」とコースの特徴を挙げる。

さらに、今大会で上位3人に入れば「全英オープン」の出場権を手にすることができる。またとない機会に「みんなそれをもぎ取ろうと必死にやってくると思う」と出場人数は132人と「全米オープン最終予選」の34人に比べ分母が大きく、もちろん切符獲得の難しさは理解している。

それでも「やるべきことができれば、チャンスのある位置で週末にプレーができるんじゃないかと思う。最終日はやっぱり優勝っていうところが大きなポイントだけど、優勝以外にも3位までが基準となる。(出場権付与が)優勝だけだと本当に難しいなと思いますけど、3位までだったら運があってもなくても、実力がある人にチャンスがある」。先週からの勢いそのままに、全英への切符を実力でもぎ取るつもりだ。

最後に「なにも変わらずコツコツとやってきているだけなんで、今週も変わらない」。開幕戦は41位、第2戦は予選落ちと決していいスタートを切れたわけではないが、ここにきて自分が積み重ねてきたゴルフが結果として表れている。いままで通りのプレーをすれば上位で争える。そんな手ごたえをつかんだいま、メジャー2試合目の出場権獲得へ自信をのぞかせた。(文・齊藤啓介)


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