<リゾートトラストレディス 事前情報◇22日◇関西ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇ 6545ヤード・パー72>

控えめな言葉にも自信が漂う。前週の「ブリヂストンレディス」で今季3勝目を挙げた竹田麗央が今週はツアー史上3人目となる同一年2度目の2週連続優勝に挑戦する。「疲れはありません。状態は悪くないので、初日からしっかりスコアを伸ばして、最終日に優勝争いができたらいいと思います」。


初めて回るコースにも不安はない。平均ストローク(69.8544)、パーオン率(74.1784%)、平均バーディ数(4.0563%)はツアー1位。メルセデス・ランキングもトップに立ち、「グリーンは止まるので、ピンデッドに打っていきたい」と今週も攻めのゴルフで、2015年のイ・ボミ(韓国)、2019年の鈴木愛に続く偉業を見据えている。

翌週には初の海外メジャーとなる「全米女子オープン」が控える。正式決定は27日付の世界ランキングとなるが、同ランキングは現在50位。出場資格が与えられる75位内はクリアした。「すごく楽しみ」と高校時代の韓国以来となる海外での試合に胸を躍らせた。

世界ランキング50位に上がったことで、6月20日開幕の「全米女子プロ」の出場権も滑り込みでゲットした。4月のツアー初Vで91位から74位に上がった世界ランキングは現在、日本勢7番手まで浮上。今、最も勢いがある21歳が2度目の2週連続Vを達成し、全米女子オープンでも爪痕を残せば、6月24日時点の世界ランキングに基づく五輪ランキングによるパリ五輪出場も見えてくる。

「オリンピックがいつ始まるのかも知りません」と五輪に関して竹田自身はまったく他人事で、「全米女子プロ」についても同週開催の日本ツアー「アース・モンダミン杯」に出場する意向を示した。「来年米ツアーに行くとかなら出てもいいけど、今のところ来年も日本でやるつもりです。だから、今年はアースに出ようと思います」。ただ、「全米女子プロ」のエントリー締め切りは全米女子オープン終了後の6月11日。全米での結果次第では続く全米女子プロにも参戦し、“五輪ルート”に軌道修正する可能性もある。

五輪の代表決定まで残り5試合。大逆転のドラマも、今の勢いなら決して夢物語ではない。(文・臼杵孝志)


<ゴルフ情報ALBA Net>