<チャールズ・シュワブチャレンジ 最終日◇26日◇コロニアルCC(米テキサス州)◇7289ヤード・パー70>

米国男子ツアーのテキサス戦は、27歳のデービス・ライリー(米国)が2023年のダブルス戦「チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ」以来となるツアー2勝目を飾った。中継したBSJapanext(BS263ch)の解説・尾崎直道、実況・レックス倉本が大会を振り返る。




最終日は、トータル14アンダーでライリーが首位。4打差の2位に同世代でジュニア時代からのライバルだった世界ランキング1位、スコッティ・シェフラー(米国)が追いかける形で始まった。

前週の「全米プロゴルフ選手権」2日目には警察に拘束されるトラブルに見舞われたシェフラーだが、今大会は2日目に「65」、3日目には「63」をマークし、優勝争いに浮上。メジャー初戦「マスターズ」を含む今季4勝を挙げている“王者”のプレーに注目は集まった。

しかし、ドライバーショットがしばしば曲がり、目まぐるしく変わる風と硬くしまったグリーンに翻ろうされて前半はバーディを奪うことができず、2ボギー。後半は2つのバーディを奪うも結果は「71」とスコアを伸ばすことができなかった。

一方、ライリーは出入りの激しいゴルフにはなったが4バーディ・4ボギーの「70」。シェフラーを5打差で抑え込み、個人戦では初めての勝利を挙げた。

解説を務めた尾崎はライリーの勝因について、「シェフラーの影を感じながら最終日が始まったけど、シェフラーが前半でスコアを伸ばすことができなかったのが、ライリーにとっては楽な展開になってしまったのかな」と分析した。

レックス倉本はライリーとシェフラーのライバル関係に注目。11年前の13年「全米ジュニア」決勝マッチで対戦した2人は3&2でシェフラーが優勝、ライリーが2位に敗れていた。いわば“因縁の対決”。この関係性を、親友でもありライバルでもある同世代、ジョーダン・スピースとジャスティン・トーマス(ともに米国)の2人に重ね合わせた。

「ライリーを見ていたら僕はトーマスを思い出します。先にスピースが15年に大ブレイクしたなか、トーマスはスピースのおまけみたいな存在の感じだったけど、その後にトーマスもメジャーで2勝。同じ雰囲気で今から進んでいくのではないかなと思います」。ライリーの今後の活躍に期待した。

BSJapanextでは今夜9時から「PGAハイライト」を放送(公式アプリでも同時配信)。決勝ラウンド2日間にわたって放送した中継映像、今大会のハイライト映像を1時間に凝縮して振り返る。


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