菖蒲湯に浸かって病気や厄を払う

端午の節句には菖蒲を煎じて飲んだり、お風呂に入れて浸かったりするといいと聞いたことがあるかもしれません。菖蒲は古くから、病や邪気を払う薬草と考えられてきました。

端午の節句は元々中国において、旧暦5月に病気が流行しやすかったことから「悪月(あくげつ)」とも呼ばれ、特に5月5日は陰陽道において“陽”を意味する奇数の“5”が重なるため、逆に強い“陰”をなす日として恐れられていたとされます。そこで、菖蒲で身を清めて災いを払うという風習が生まれたと考えられています。

飲んだりお風呂に入れたりするのが難しい場合は、玄関に飾る「軒菖蒲(のきしょうぶ)」で厄払いをするのもおすすめです。

柏餅を食べて良いご縁を引き寄せて

端午の節句に食べるものと言えば、柏餅を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。端午の節句に柏餅を食べるようになったのは、江戸時代からの風習と言われています。一族繁栄・子孫繁栄を願って端午の節句に柏餅を食べるようになったという説も。また、季節の節目として神様にお供えをする「節供」の意味合いもあるとされます。

端午の節句は柏餅を神様にお供えして、家族やご先祖様のことに思いを馳せながらいただくと良いかもしれません。神棚がない場合は心の中で念じるだけでOK。家庭運が高まり、良いご縁が結ばれることを手助けしてくれるでしょう。

端午の節句は午の日!日光浴で金運UPを

端午の節句の「端午」とは、暦の上で「端(最初)」に巡ってくる「午(うま)」の日という意味です。午の意味合いが強まる端午の節句には、短時間の日光浴をするのがおすすめ。午の日の太陽光は、強力な金運アップのエネルギーを持っているとされます。

そこで、屋外に出てこの日の太陽の光を全身に浴びることで、お金の巡りを良くする運気を引き寄せることができるでしょう。数分程度で大丈夫。お布団や毛布を干すのも効果的です。

ラッキーナンバーに555を意識する

陰陽道においては“陽(プラス)”を意味する奇数であり、変化や成果を意味するナンバー「5」が並ぶタイミングです。そのため、この日はチャンスをモノにする「555」のラッキーナンバーを意識してみましょう。くじや時間、ゲン担ぎなど何でも良いので取り入れて生活すると、あなたの内面に精神的な良い変化が訪れるでしょう。

また、レシートなどの金額やおつりの欄に「555」があるのも吉兆の証。あなたの人生がこれから好転することを暗示していると言えます。

おわりに

端午の節句は、「こどもの日」としてゴールデンウィークの最終日という印象かもしれません。しかし、本来は厄払いの意味合いを持つ大切な暦。休日疲れのリセットや五月病の予防のために、開運アクションを取り入れて運気を高めるのにうってつけのタイミングだと言えます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター

株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。

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