『ROCK MUSICAL BLEACH』木原瑠生「一護は男が憧れるような男だと思います」

5/15(水) 19:30

今回、ご紹介するのは、話題の新作舞台『ROCK MUSICAL BLEACH』〜Arrancar the Beginning〜。『ROCK MUSICAL BLEACH』（愛称：ブリミュ）シリーズの最新作です。黒崎一護役で主演を務める、木原瑠生（きはら・るい）さんにお話をうかがいました。

「卍解をできることを楽しみにしています」

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久保帯人氏による漫画『BLEACH』（集英社ジャンプコミックス刊）を原作とし、2005年の初演から、“ロックと剣劇”をコンセプトにシリーズ化され、2.5次元ミュージカルの先駆け的な存在として圧倒的な人気を誇った『ROCK MUSICAL BLEACH』。

そして、このたび、2016年夏に上演された『ROCK MUSICAL BLEACH』〜もうひとつの地上〜より、約8年の歳月を経て、新キャストにて再始動！　今回は、人気のキャラクターたちが多数登場するため、長くミュージカル化が待ち望まれてきた破面篇の物語を2部作で上演する予定。前編となる『Arrancar the Beginning』は、2024年5月より東京・大阪で行われます。

主演・黒崎一護役は、木原瑠生さん。スーパー戦隊シリーズ『魔進戦隊キラメイジャー』（テレビ朝日／2020年）の射水為朝／キラメイイエロー役で注目を浴び、映画『きさらぎ駅』（岸翔太役）やミュージカル『刀剣乱舞』（へし切長谷部役）などに出演する一方、男女混声ボーカルグループ『Love Harmony’s, Inc.（ラブ・ハーモニーズ・インク）』のメンバーとしても活動。

今年6月には初の東宝作品での2人ミュージカル『GIRLFRIEND』（マイク役）、7月にはミュージカル『暁のヨナ』（キジャ役）の出演を控えています。シンガーとしては、ご自身が作詞を手掛けた5曲入りのEP「COLORS」をリリースした、マルチな才能を持つイケメン俳優です。

さらに、一護たちに襲い掛かる破面、十刃（エスパーダ）のウルキオラ・シファー役で百名ヒロキさん、同じく十刃のグリムジョー・ジャガージャック役で植原卓也さんが出演。脚本・演出はライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』シリーズなど、多くの舞台作品を手がける児玉明子氏、音楽は作曲家・ピアニストの兼松衆氏が務めています。

ーー出演が決まったとき、どう思いましたか？

木原さん　正直言って、ビックリしました。誰もがそのタイトルを知っているであろう『BLEACH』。しかも、黒崎一護役を演じさせていただけるなんて思ってもみませんでした。

2024年は、2月に明治モダン歌劇『恋花幕明録〜前日譚〜』で座長を務め、責任が伴う年という印象を抱いていました。『ROCK MUSICAL BLEACH』〜Arrancar the Beginning〜も、頑張らねばと思いました。

今回は、しっかりと真ん中としてドシッと構えていきたいです。その姿勢が、一護の男らしさにもつながると思っています。

ーー周囲の反応はいかがでしたか？

木原さん　『Love Harmony’s, Inc.』のメンバーたちや、北園涼さんのバースデーイベントで北園さんから“一護”と呼ばれたり、同級生の友人たちが連絡をくれて「絶対に観に行くから」と言ってくれたり、いろんな反応をいただいて、うれしかったです。

ーーかつて、ブリミュでは、伊阪達也さん、法月康平さん、高野洸さんが一護を演じていました。このお三方と交流はありますか？

木原さん　洸くんとは、『ACTORSLEAGUE in Basketball 2022』やミュージカル『刀剣乱舞』で共演した際に少しお話したことがあります。洸くんは、歌もダンスもできるというパフォーマンス力が素晴らしい上に、人柄の良さがにじみ出ている方なんです。いつの日か、がっつりと共演させていただきたいなと思っています。

ーー一護に共感するところは？

木原さん　一護は男らしくて、男が憧れるような男だと思います。自分の決めたことは曲げないところを含めて、一護からたくさん学んでいきたいです。

ーー『ROCK MUSICAL BLEACH』〜Arrancar the Beginning〜で、楽しみにしているところはありますか？

木原さん　“卍解（ばんかい）するんだ”といろんな方から言われるんです（笑）。卍解のシーンをどういうふうに演じるのか、楽しみにしています。

ーー以前、アニメ『BLEACH』でキャスト陣を取材した際、収録現場ではアニメのイメージカラーのオレンジや役名の一護にちなんだイチゴに関連した差し入れをすることがお約束になっているとうかがいました。木原さんが差し入れの定番にしているものはありますか？

木原さん　その作品にもよりますが、僕自身が気に入って差し入れにしているのは、（宗家）源吉兆庵の（陸乃宝珠）シャインマスカットや鶴屋吉信のつばらつばらです。

甘すぎなくて、おいしいんです。困ったらこれだなと思っています。

ーー最後に、本作の見どころをお願いいたします。

木原さん　2月に出演した舞台、明治モダン歌劇『恋花幕明録〜前日譚〜』はゲーム原作で、オリジナルストーリーをやったんですが、お客様の反響がとても良くて。『ROCK MUSICAL BLEACH』でもお客様から良い反響をいただけるように、稽古を重ねていきたいです。

歴史あるブリミュの良さを残しつつ、新しいブリミュを作り上げていきたいと思っています。これまでブリミュをご覧になったことがない方にも『ROCK MUSICAL BLEACH』ってかっこ良いんだと思っていただけるような熱い舞台にしたいです。

インタビューのこぼれ話

歌手としても俳優としても活動している木原さん。「作品のなかのひとつのストーリーとして、どのように歌に気持ちを込めていくのか、お客様の心に響くものを届けられるかが自分の課題になっています。一護の男らしさを泥臭く表現できたら良いなと思っています」（木原さん）。ちなみに、日本のロックでは、B’zがお好きだそうです！

Information

『ROCK MUSICAL BLEACH』〜Arrancar the Beginning〜
【東京】5月12日（日）〜5月26日（日）天王洲銀河劇場
【大阪】5月31日（金）〜6月2日（日）COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
原作：久保帯人『BLEACH』（集英社ジャンプコミックス刊）
脚本・演出：児玉明子
音楽：兼松衆
出演：木原瑠生／佐當友莉亜、チャンヘ、佐藤永典／山﨑晶吾／根本正勝／田野優花、山本一慶、宇野結也、松岡拳紀介、美麗、岡本悠紀、川﨑優作／井澤勇貴／秋沢健太朗、藤田浩太朗／百名ヒロキ／植原卓也　ほか
※山崎晶吾と川崎優作の崎は、たつさきが正式表記

©久保帯人／集英社・RMBLEACH製作委員会2024
写真・園山友基　文・田嶋真理　スタイリスト・MASAYA　ヘアメイク・Inc.GLEAM