アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが、45歳になる2026年の末までF1でレースを続ける決断をしたことについて、他のドライバーたちは畏敬の念を示している。

 自身もベテランであるレッドブルのセルジオ・ペレスは、「フェルナンドのことをとても尊敬している。45歳や50歳までドライブできるからではない。長い年月を経て、それでも彼がF1に対して持ち続けているモチベーションのレベルを尊敬するのだ」と述べている。

「ドライバーは望むだけ続けられると思う。肉体的な制限はない。それはよりモチベーションに関係していることだと僕は思う。レースの数は多く、F1は人生から多くのものを奪う。このスポーツにはすべてを捧げることになる。そうしたことをこれほど長く続けることについて、僕はフェルナンドをとても尊敬しているんだ」

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、「フェルナンドは少し休んでいた時期があった。その後、おそらく100パーセントを捧げてF1で戦うための熱意を取り戻したのだろう」と振り返り、次のように認めた。「僕は自分が45歳になるまでここにいるとは思わないが、それでも先のことは分からない」

 かつての最大のライバルである39歳のルイス・ハミルトンは、フェラーリと2025年からの複数年契約を結んでいる。

「自分が40代になってもレースをしているとは思っていなかった。40代でレースはしないと以前言ったのは確かだけど、人生はとてもクレイジーな旅だ。自分が40歳近くになったという感じはしない。自分はまだ本当に若いと感じているんだ」

 ベテランのハミルトンは、体力面で、若きチームメイト、ジョージ・ラッセルに負けてはいないと言う。

「ジョージは今の僕よりもフィジカル面に問題を抱えていると思うよ。彼がフィジオと過ごす時間を増やしていることは知っている。僕は全体的に見て最高の状態だ。これは本当にポジティブなことだと思う」

 ハミルトンは、自分は当分レースを続けるつもりであり、アロンソにも長く走り続けてほしいと語った。

「フェルナンドは、このスポーツの歴史のなかでも最高のドライバーのひとりだ。僕たちはここにとどまり、彼のようなパフォーマンスを発揮し続ける。それが可能であることが証明されているからね」

「そしてそのことは、アスリートの新しい時代を示している。つまり、人間の身体に何ができるのか、それを育めば何を継続できるのかということだ。僕はまだしばらくの期間レースをするつもりだ。彼がまだ現役でいるのは間違いなく素晴らしいことだし、もう少し長く続けてほしいと願っているよ」