5月22日、特定非営利活動法人である日本自動車レース工業会(JMIA)は、2025年8月の車両完成を目指し、トップフォーミュラに位置づけられるものに挑戦するための『NEXT-FORMULA-PROJECT』をスタートさせ、そのコンセプトカー開発に着手したと発表した。

 JMIAは、2008年に発足した特定非営利活動法人で、『国内の技術を育成することにより、日本の自動車レース及び産業の発展振興を図る』ことを理念年、日本のモータースポーツ産業に携わる関連企業約60社以上が参画している。

 参画する企業は、まさに日本のモータースポーツシーンを支える企業ばかりで、JMIAは発足以来、加盟企業や協力企業の連携により、JAF-F4用車両やFIA-F4向けのF110、MCS4-24、フォーミュラ・リージョナル用F111/3、GT300マザーシャシー用M101など、多くの車両開発に“日本のモノづくり”の観点で取り組んできたが、今回、その経験を活かし新たなプロジェクトをスタートさせることになった。

『NEXT-FORMULA-PROJECT』と名付けられたプロジェクトについては、「『TOP FORMULA』に位置づけられる『NEXT-FORMULA』に挑戦するため、そのコンセプトカーの開発に着手します」という文言のみが記されている。

 同時に配布されたイラストには、ビッグフォーミュラのコンセプトイメージが6車種描かれており、そのスタイルもさまざまだ。開発のコンセプトは下記のとおりだ。

国産化:基幹部品の純国産化/日本発のデザイン
性能:高い運動性能/最新の安全性能
プラスアルファ:最新の環境性能/エンタメ性考慮
量産時適正な車両価格/安定した部品供給

 このフォーミュラカーは、2025年8月の完成を予定しているという。まだ具体的にどのカテゴリーに向けた車両なのかは明らかにされていないが、完成時期を考えても、2026年以降に車両変更を行う“トップフォーミュラに位置づけられる”カテゴリーがターゲットになるはず。JMIAからの発表には触れられていないが、当然スーパーフォーミュラもそのひとつだろう。今後、動きを注視していきたいプロジェクトだ。