ニューヨーク・ニックスは、5月9日(現地時間8日、日付は以下同)にホームのマディソン・スクエア・ガーデンで行われた「NBAプレーオフ2024」のイースタン・カンファレンス・セミファイナル第2戦で、インディアナ・ペイサーズに130−121で競り勝ち、シリーズを2勝0敗とした。

 この試合を迎える前の時点で、ニックスはジュリアス・ランドル(右肩)、ボーヤン・ボグダノビッチ(左足)、ミッチェル・ロビンソン(左足首)をケガで欠く苦しい状況にあった。

 だが第2戦では第1クォーター終盤にジェイレン・ブランソンが右足を痛めて離脱。ハーフタイムにコートへ戻ってきたブランソンは、痛みを抱えながら後半24分間にフル出場したものの、第3クォーターにはプレーオフ自己最高の28得点を挙げていたOG・アヌノビーが左ハムストリング負傷によりコートを後にした。

 それでも、ニックスはブランソンが29得点5アシスト3スティール、アヌノビーが28得点4リバウンド3アシスト、ドンテ・ディビンチェンゾが28得点6リバウンド4アシスト、アイザイア・ハーテンシュタインが14得点12リバウンド8アシストをマーク。

 そしてジョシュ・ハートは48分間フル出場して19得点7アシストにゲームハイの15リバウンドを残して勝利に貢献。7日の初戦に続いて、2戦連続でフル出場となった29歳のハードワーカーは、今プレーオフ8試合のうち4戦でフル出場となった。

 『The Athletic』でニックスの番記者を務めるフレッド・キャッツによると、プレーオフで2試合連続のフル出場を飾ったのは2013年以来初。この時はシカゴ・ブルズのジミー・バトラー(現マイアミ・ヒート)が3試合連続のフル出場を飾っている。

 2013年のブルズはファーストラウンドでブルックリン・ネッツを4勝3敗で退け、カンファレンス・セミファイナルでヒートの前に1勝4敗で敗れて敗退。バトラーは計12戦のうち5度もフル出場していた。

 ちなみに、当時ブルズで指揮を執っていたのはトム・シボドーHC(ヘッドコーチ)。現在ニックスの指揮官を務める男は、今年ハートをフル稼働させていると言っていい。

 なお、2013年のプレーオフでバトラーは平均40.8分を記録。だが今年のハートは8戦を終えて同46.8分という驚異的なプレータイムを残しており、リーグトップに立っている。ランドル、ボグダノビッチ、ロビンソンに加えてアヌノビーも戦線離脱となれば、今後ハートの出場時間が減ることはおそらくないだろう。

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