4シーズンぶりのポストシーズン返り咲きとなったインディアナ・ペイサーズは、「NBAプレーオフ2024」でファーストラウンド、カンファレンス・セミファイナルを勝ち上がり、2014年以来10年ぶりのカンファレンス・ファイナルへと駒を進めた。

 5月22日(現地時間21日、日付は以下同)に迎えたボストン・セルティックスとのシリーズ初戦。ペイサーズは敵地TDガーデンでタイリース・ハリバートン(25得点10アシスト3スティール)、パスカル・シアカム(24得点12リバウンド7アシスト)、マイルズ・ターナー(23得点10リバウンド4アシスト2ブロック)が20得点以上を奪い、計7選手が2ケタ得点を記録。

 第4クォーター残り約2分で5点をリードし、残り8.1秒の時点でも3点差をつけ、あと一歩で勝利する展開に持ち込んだ。だがそこからジェイレン・ブラウンに同点弾を決められ、延長で競り負けたことで128−133の黒星を喫してしまった。

「この試合でいくつもいいことがあったが、我々は最後にいくつかミスをしてしまったことは不運だった。だがこれがNBAプレーオフというものなんだ。我々はこの敗戦から学び、立ち直らなければならない」

 そう語ったのはリック・カーライルHC(ヘッドコーチ)。ペイサーズは第4クォーター残り約30秒間にショットをミスしただけでなく、セルティックスのハードなディフェンスの前にターンオーバーを2本もしてしまい、勝利を逃してしまった。

 この試合、セルティックスの30本に対してペイサーズは10本のみと、フリースロー試投数に大差があったとはいえ、両チームの明暗を分けたのはターンオーバーだった。セルティックスの14本に対し、ペイサーズは21本。そのうち最終クォーターと延長で計8本のターンオーバーを犯していた。

「原因は自分たちにある。相手は素晴らしいディフェンス力を誇るチームで、個人としてすごいディフェンダー、それに優れたチームディフェンダーもいる。けど彼らはターンオーバーをたくさんしいるようなチームじゃない。僕らはその点を取り除いていかないと」

 ハリバートンはそう語り、ドリュー・ホリデーについて「もう長い間、NBAでベストなディフェンダーなんだ…。僕はこの敗戦から学んで、第2戦でうまくやっていかなきゃいけない」と口にしていた。

 ペイサーズはシアカムが2019年にトロント・ラプターズで優勝した経験を持ち、チーム最古参のターナーが6度目のポストシーズンながら、ハリバートンやアンドリュー・ネムハードら初出場の選手やプレーオフ経験の少ない選手もおり、ターナーは「今夜は少し自分たちの年齢(若さ)が出てしまった」と悔やんだ。

 24日のシリーズ第2戦で、ペイサーズがセルティックスから勝利するために、特に勝負どころのターンオーバーに注意したいところだ。

【動画】イースト決勝初戦の第4クォーター終盤から延長までのハイライト!