ミュージシャンの泉谷しげる(75)が4日にNHKで放送された音楽番組「ライブエール2024」に出演。1月1日に発生した能登半島地震の被災地を訪ねたことを語り、代表曲の「春夏秋冬」を熱唱すると、ネット上では「泉谷しげる」がトレンド入り、称賛の声が飛びかった。

 司会の内村光良が「NHKの音楽番組生放送は久しぶりで」と紹介され、「私としては出たくないんです。出さないようにしてよ。俺だけ録画ならないの。俺はクローズアップ現代に出たいんだよ。そこで歌わせろ、コラッ」と泉谷節で慌てさせた。

 これまでも災害の被災地を訪ね、歌で励ましてきた泉谷は、4月15日に歌手仲間のさだまさしらと珠洲市などでライブを行い「珠洲市はまだまだ大変で、だからずっと応援しようと思っているんです。今年9月に珠洲でライブをする予定だったんですけど、これはダメかなと思ったけど、やってくれと。それはいいね、やりましょうということになったんだけど、今の現状じゃ金は取れない。しょうがないから無料で招待…」と話したところで歌の準備を促すスタッフにキレてみせた。

 アコースティックギター1本で、発売から半世紀を超えて愛される曲を熱唱した泉谷。歌の途中で手拍子する観客に「手拍子やめろ」と制し、「お前らもよ、ここにくるまでよ、いろいろ大変なことがいっぱいあったろ。これからもよ、いろいろ厳しいことがいっぱいあるかもしれない。だからよ、せめて今日、自分の今日にしろ。いいか、自分だけの今日に向かって、自分だけの今日に、きょうですべて。そっと、そっと歌え」とメッセージを発信。時にはささやくように心を込めて歌った。

 ネット上は「泉谷しげるさんの言葉に泣きそうになった」「カッコよかったな。涙出ました、ほんとよかった」「泉谷しげるアツいな。手拍子する客に『手拍子やめろ』って生放送で制止する。これが本当のライブ」「春夏秋冬、久しぶりに聴きました。良い曲ですよね」などの声があふれた。