◇8日(日本時間9日) ロッキーズ6―8ジャイアンツ(デンバー)

 大谷翔平選手がいるドジャースが所属するナ・リーグ西地区で、今季最悪な序盤を送っているのがロッキーズ。8日はジャイアンツに6―8で敗れて4連敗となり、借金は今季ワーストの「20」となった。これで36試合で8勝28敗、勝率はわずか2割2分2厘だ。この日7連勝で貯金を今季最多の「13」とした首位ドジャースとは16・5ゲーム差の最下位。チームの勝率は今季チャンスに打てないと言われている大谷の得点圏打率2割2分5厘をわずかに下回る。

 ロッキーズは開幕した3月が1勝2敗。4月は6連敗と5連敗、4連敗をそれぞれ1度喫するなど6勝19敗。5月はここまでわずか1勝にとどまり、開幕からいまだ連勝がない。チーム防御率5.67はメジャー最悪で、打率2割3分5厘も西地区では最低。盗塁数11もメジャーで最も少なく、打てない、抑えられない、走れないの三重苦で浮上のきっかけをつかめないでいる。

 昨季は162試合で59勝103敗で勝率3割6分4厘でナ・リーグ最低勝率に終わったロッキーズ。4月には不調のクリス・ブライアント外野手が試合後の取材に「殺害予告」を受けていたことを明かすなど物騒な出来事もあったが、地元メディアは「チームはまだ100試合以上残っている」と奮起を促している。