GWは多くの人でにぎわった野原川観光センター(愛知県豊田市)のニジマス釣り。その残りマス狙いで10日に釣行したところ、思いのほか渋く当日放流魚と合わせてツ抜けがやっとだった。同行した渓流初心者の釣友は、すべて当日放流ながら同じく10匹だった。

 午前8時、観光センターで受け付けをして遊漁券を購入。釣り場を聞かれたので、通称・家族谷の作業小屋のポイントに入ると告げると「きょうは平日で担当が1人なので、放流は9時ごろになります」と言われた。車で釣り場へ移動する。今回誘ったのはJOFI愛知・海面部所属の安達洋三さん(80)。渓流釣りは初心者だ。

 持参した竿を見ると9メートルと長すぎるので、私の4・5メートルを貸し、私は予備の6メートルズームを使う。安達さんに道糸1号、毛糸目印3個、ハリス0・8号、アマゴ針5号、オモリBをセットして手渡す。餌は私が用意したシャケとマグロ、安達さんのブドウムシだ。

 しばらくこのポイントの残りマスを狙うが、反応なし。やがてスタッフが放流にやって来た。2カ所の落ち込みに放してもらう。7匹ずつ計14匹だ。上流の落ち込みを安達さん、下流の落ち込みを私が釣る。最初に竿を曲げたのは安達さんで餌はブドウムシ。私もブドウムシに替えて3匹釣った後、各ポイントの居残り狙いで移動した。

 最初に上流へ車で向かうと、見慣れた車が止まっていた。何と私が今も所属する春日井海釣りクラブの小林定夫さん(70)だった。その車の上流を攻めるがアタリは皆無。シャケ、マグロに替えてもダメ。上がってきた小林さんに聞くと14匹だという。ビンチョウマグロの切り身餌。腕の違いを痛感した。

 「秋田」という釣り場へ行くと、数匹の残りマスがいたが、鼻先に餌を持っていっても知らんぷり。悔しいが安達さんの所に戻る。安達さんは9匹回収していた。安達さんの仕掛けが木に取られたので作り直して渡し、私は下流のポイントへ。やっとのことで1匹取り込んで11時半、観光センターで昼食とした。

 午後1時半、釣りを再開すると、上流から小林さんが戻ってきた。19匹ゲットしていた。しばらく各ポイントを攻めたが釣れない。3時、水温が上がったのか時合いなのか、アタリが出始めた。6匹を追加して戻ると、安達さんは10匹ゲットしていた。

 その後、本流34番釣り場に案内する。竿抜けと思われる場所があり、流すと強烈な引きが伝わった。0・8号なのでハリス切れはない。強引に引き抜くと、川原で25センチのニジマスが跳ねていた。4時半納竿。釣果は20〜26センチのニジマス各10匹。私は暑い季節に雪辱しようと川を後にした。入漁券3000円。

 (問)野原川観光センター=(電)0565(90)3414

 (中日釣ペン・小池辰雄)