◇23日 「第33回オグリキャップ記念」(SP1・笠松・ダート1400メートル・1着賞金2500万円)

 単勝2番人気に支持された兵庫のタイガーインディが直線で鋭く内を突いて追い込みを決めて優勝。5月の園田・兵庫大賞典に続く重賞3勝目を飾った。保利良平調教師(45)、広瀬航騎手(40)=兵庫=ともに同レース初勝利だった。高知のヘルシャフトが首差2着、浦和のオメガレインボーが3着に入った。

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 テンからスペシャルエックスが仕掛けてハナへ。それをオメガレインボー、ヘルシャフトがマークしていく形。タイガーインディは少し離れた位置だったが、「スタートは速くないですし、この馬としてはいい位置が取れました」と広瀬航。

 3コーナー手前から手綱が動いて追い上げを開始。4コーナーで行き場を探しながら直線は内を突いて粘るオメガレインボー、外から追い詰めるヘルシャフトと3頭のし烈な叩き合いを持ち前の勝負根性で勝利をもぎとった。「直線は前が止まってくれと必死に追いました。厩舎スタッフや応援してくださるファンに感謝しかないです。この先、グレード競走にも挑戦したいですね」と喜ぶ。

 保利平師は「繊細なところがある馬で馬体減りは想定の範囲内です。この体でも走れるのだなあと思いました。これまで外から差してくるのがパターンでしたが、内を突いてこられたのも収穫ですね」と胸を張った。「夏に向かって調子を上げる体質(の馬)だと思っていますし、佐賀のサマーチャンピオン(Jpn3・8月20日・1400メートル)は目標に入っています」と中央交流重賞への意欲をみなぎらせた。