プロ野球・西武は26日、成績不振により松井稼頭央監督(48)が途中休養し、渡辺久信ゼネラルマネジャー(58)が監督代行を兼務すると発表した。複数のスポーツ紙が「事実上の解任」と報じる中、28日から始まる交流戦で早速対戦する中日ファンからは監督交代によるカンフル剤でチームが一変する西武の”解任ブースト”を警戒する声が出ている。

 西武は今季、主砲の山川穂高(32)がフリーエージェント(FA)でソフトバンクに移籍した影響などもあり、開幕直後から低迷。5月14日の日本ハム戦から今季ワーストの8連敗を喫するなど45試合を終えて15勝30敗の借金15で、パ・リーグ最下位に沈む。

 交流戦開幕の28日から西武との3連戦(バンテリンドーム)を控える中日は現在、首位の阪神と4ゲーム差の4位。上位争いに踏みとどまるためにも低迷する相手から白星を稼ぎたいところだが、西武は松井監督の休養が発表される前日から2連勝。体制変更でさらなる変わり身を見せる可能性もあり、中日ファンは気をもんでいる様子。

 X(旧ツイッター)では「中日側としては西武に解任ブーストがあんまりかかっていないことを祈るのみ」「この流れで、+監督交代ブースト付きで、いきなり交流戦で当たるのは、超が付くほど嫌だな。ドラはツキがない」「交流戦の最初が松井監督がいなくなった西武戦か…嫌な予感しかしんわ」などと不安のコメントが寄せられた。

 2008年にはオリックスのコリンズ監督が5月途中までで21勝28敗の5位に低迷して途中辞任。後を受けた大石大二郎コーチが監督代行を務め、残りのシーズンで巻き返して2位に入り、クライマックスシリーズ進出を果たした例がある。