カブスの今永昇太投手(32)の次回先発が29日(日本時間30日)に敵地ミルウォーキーで行われるブルワーズ戦に決まった。同じナ・リーグ中地区のブルワーズは3・5ゲーム差で首位を走っている。26日の大リーグ公式サイトによれば、カウンセル監督が明かした。

 当初は25日のカージナルス戦に登板予定だったが、雨天順延。首脳陣の選択は通常のスライド登板ではなく、異例の中10日の首位攻防戦となった。この判断を、米MLBトレードルーマーズは全面的に賛成した。

 「今季ナンバーワンの先発なのだから余分に休養を与えることも異論のあろうはずがない。歴史的なメジャーデビューを飾り、防御率はわずか0・84。これは今季メジャートップというだけでなく、デビュー9試合では(1900年以降の)近代メジャーでも史上最高の数字だ」

 さらに「カブスが今永の登板間隔をコントロールするのは今に始まったことではない。今季これまで通常の休養(中4日)で登板したのは2試合のみ。週一の登板が普通だった日本プロ野球から大リーグへの適応に関し、カブスはソフトランディングを願っている」とした。

 今永の歴史的なデビュー9試合について、同日の米誌スポーツイラストレーテッドは「今永昇太とカブスは野球の天国で結婚した」と表現。さらに「カブスは今永昇太と4年総額5300万ドル(約83億2000万円)で契約したときに願ったものの全てを、いや、それ以上を手にしている」と絶賛した。