カワチ

 4月26日にカワチ薬品(栃木県)が発表した2024年3月期決算(連結2023年3月16日〜2024年3月15日)は、売上高が前期比1.5%増の2,859億円、営業利益が15.0%増の76億円、経常利益が12.2%増の86億円、当期純利益が12.8%増の47億円で着地した。

 2023年度は、新規出店と専門性強化策として調剤併設を推進。新規に13店舗を出店し、調剤薬局9件の併設を行った。また、段階的な値上げが相次ぐなか、相対的優位性を保つべく、物流を活かした一括仕入れなどを行い、販売価格の見直しや対応、販売促進に努めた。

 一方、新物流センターの稼働に伴い、作業効率向上に取り組むことで、人件費の抑制に努めたほか、暖冬による電力使用量の減少に加え、激変緩和措置の延長などもあって水道光熱費は抑制され、販管費は当初の計画を下回った。

 売上高は1.5%増に止まったものの、売上総利益は2.7%超の増加となり、売上総利益率も前期に比べて約0.3ポイント改善。販管費は1.3%増となったが、売上比で若干減らしたことも、15%増の営業増益につながった。

  2025年3月期の連結業績については、売上高で2.1%増の2,920億円、営業利益で5.2%増の80億円、経常利益で4.5%増の90億円を見込んでいる。

著者:ダイヤモンド・リテイルメディア デジタル推進室