2019年12月23日にマークXは生産を終了し、その幕を下ろした。1968年に登場したコロナ・マークIIから通算51年の歴史をもち、数多くのクルマが登場しては、モデルチェンジをして消えていった。本個体は今となっては貴重な2代目の最終型&最高級グレードのLGだ。
6気筒エンジンを搭載した豪華仕様のマークII
トヨタの大衆車、コロナの上級グレードを独立させ、クラウンに次ぐ高級パーソナルカーとして独立車種としたのが、’68年登場のコロナ・マークIIだ。さらに’72年に登場する2代目モデルからは、専用のひと回り大型のボディが用意され、スカイラインGTを意識して6気筒エンジンを搭載するモデルをラインナップしている。
特に6気筒モデルは日産のスポーツクーペに唯一対抗できる車種として、積極的に若者に販売された。その後のマークIIのコンセプトはこの2代目モデルで確立したといっても過言ではないだろう。
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ちなみにこの2代目モデルまでコロナの名前が残るが、ブタ目と呼ばれる3代目からはコロナの文字はなくなり、単にトヨタ・マークIIと呼ばれるようになった。
取材車両はフロントノーズを延長した後期モデルの’76年式で、最高級グレードのLGというモデル。M型6気筒2000ccエンジン搭載する2ドアハードトップの美しいボディは、全長4.4mの当時としては比較的大型のボディで、今見ても古臭さを感じさせない。エンジンはインジェクションとなるため、キャブ車のような難しい儀式なしに始動でき、5速マニュアルも扱いやすく、イージードライブが可能だ。
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1976 TOYOTA CORONA MARK II(MX20)|マークIIのコンセプトを決定づけた2代目モデルのディテールを詳しく拝見!
エンジンはEFI化されたM-EU型2000cc。125馬力を発生する。
フロントはディスクブレーキを採用。 足回りは14インチのスティールホイールにセンターキャップの組み合 わせとなる。
ウッドパネルを使った左右非対称の立体的なダッシュ周り。大径のステアリングはソフトパッド付きの4本スポーク。
センターコンソールから斜め後方に伸びるシフトレバー。5速マニュアルとなる。
立体的な造形のドアパネル。パワーウィンドウのスイッチが備わる。
ウッドパネルに6連のメーターを配置。タコメーター下には排気温警告灯が備わる。
ヒーターレバーの隣にはカセットデッキとAMラジオを配置。
ステアリングコラム右側にヘッドライトやハザードのスイッチが並ぶ。ダッシュ下のレバーはミラーの鏡面コントロール用。
【SPEC】
●全長:4435mm ●全幅:1635mm ●全高:1390mm ●ホイールベース:2585mm ●車両重量:1235kg ●エンジン形式:M-EU型(直列6気筒SOHC) ●総排気量:1998cc ●最高出力:125ps/6000rpm ●最大トルク:17.0kg・m/4400rpm
【DATA】
水上自動車工業
〒362-0808 埼玉県北足立郡伊奈町小針新宿717-1
TEL:048-729-1330
営業時間:9:00〜20:00
定休日:祝日・GW・お盆・年末年始
※情報は取材当時のものです。
(出典/別冊Lightning Vol.225「VINTAGE AUTO 現存ヴィンテージカー」)
著者:Lightning 編集部