アパレルブランド、ジェラード代表の後藤氏と元レッドウィングジャパン代表の鈴木氏のタッグによるブランドThe 2 Monkeys(ザ・ツー・モンキーズ)。まだアメリカとヨーロッパの文化的な違いが明確ではなかった時代にスポットを当て、ブーツをフラッグシッププロダクツとする気鋭のブランドだ。そんなThe 2 Monkeysの代表的なブーツからショップ別注モデルも登場し、ますますそのスタイルに磨きがかかってきている。

まずは本家The 2 Monkeysの代表的モデルがこれ。

まだアメリカでワークウエアやワークブーツが独自の発展を遂げる前の時代というだけでなく、世の中のプロダクツが小さな工房でひとつひとつ職人たちによる手作業で作られていたころにスポットを当てたブーツであるSportif(スポルティフ)。

1920〜1930年代のスタイルを持ったモカシンブーツで、デザインは当時のフランスの視点に立って生み出され、まだアメリカにヨーロッパ移民の文化が色濃く残る時代を思わせるモデルになっている。

製法にはグッドイヤーウェルトとマッケイを組み合わせることで、内側に絞り込まれたウエストのラインが特徴的なスタイルになった美しいフォルムがひときわ目を惹く仕上がりになっている。

まだワークとドレスの境界線が曖昧だった時代ならではのドレッシーな編み上げブーツになっているので、ド直球なワークブーツとはひと味違うスタイルなのがこのブランドの真骨頂。キレイめなスタイルにも、ジーンズなどのカジュアルなスタイルにも合わせやすいのもうれしい。

素材はブラックで丘染めしたフレンチカーフを採用して、穿き込むと下地のブラウンが出てきて、まるでヴィンテージのように雰囲気良く経年変化してくれる。12万1000円(ジェラード https://jelado.com)

FLISCO by Tiger’s Brothers別注モデル。

神戸のセレクトショップ「フリスコ・バイ・タイガースブラザース」が別注したスポルティフはショップ設立50周年記念モデルとして登場したモデル。スポルティフ・サファイアと名付けられたこのモデルはレザーを青緑色のカラーに染めたキップを採用している。

キメが細かく、しなやかなレザーは品格すら漂う仕上がり。履き始めると、アッパーにシワが刻まれ、穿き手それぞれの表情へと変化していくのが強み。レザーは芯まで染まっていない茶芯仕様なので、うっすらと中のブラウンが経年変化とともに見えてくるのも醍醐味だといえる。

オーダーは鈴木氏も参加する5月18日(土)、19日(日)にショップで開催される受注会を経て9月デリバリー予定。12万1000円

【DATA】
FLISCO by Tiger’s Brothers
神戸市中央区北長狭通2-31-48
TEL078-332-2427 11:00〜19:45 毎週木曜日定休(祝日除く)
https://www.flisco.jp/

D-Stock別注モデル。

福岡県のセレクトショップ「Dストック」がショップの30周年を記念して別注したスポルティフ。アッパーはキャラメルカラーに染め上げたキップのガラスレザーを採用。ガラスレザーならではの艶感が特徴になっている別注で、本家スポルティフとはひと味違ったイメージに仕上がっている。

しっかりと目の詰まったキップ独特の下地とガラスレザーのおかげで、穿き込むと、美しい光沢と波打つようなシワ感が強調されるような経年変化が期待できる。

オーダーは6月8日(土)、9日(日)にD-Stock宗像店で開催されるジェラード&ザ・ツー・モンキーズの内見会で可能(鈴木氏も来店予定)で、11月ごろのデリバリーになる予定。12万1000円

【DATA】
D-Stock
福岡県宗像市田久2丁目11-16
TEL0940-32-9766 10時〜20時(年中無休)
https://d-stock-i.com/

著者:Lightning 編集部