本格的に暑くなる前にエアコンのクリーニングを業者に頼めば、費用を5000円以上安くできるかもしれない。繁忙期前に各業者がやっている割引キャンペーンを確かめ、エアコンクリーニング費用を安くする方法を考えてみた(文中価格は税込み)。

■エアコンクリーニングは繁忙期前に頼むのがお得!2台で5000円引きも

多くのエアコンクリーニング業者は。気温が上がる前の時期に割引キャンペーンを行っているので、クリーニングはこのタイミングに頼んだほうがお得だ。

たとえば「おそうじ本舗」では、壁掛けタイプのエアコンを対象に2台以上の注文で1台あたり1100円割引になるキャンペーンをやっており、エアコン2台で2万4200円のところ2200円引きの2万2000円で済む。

お掃除機能付きエアコンも対象となり、通常価格4万1800円が3万9600円だ。

さらにエアコンクリーニングを頼んだ人の中から抽選で100人に3万円が当たるキャンペーンもやっているので、運がよければ実質無料でエアコンの掃除ができるかもしれない。

ダスキン <4665> は「春のエアコンクリーニングWチャンスキャンペーン」をやっていて、5月31日までに申し込むと、掛け型タイプなら2台で3万800円が2万5300円と5500円安くなる。お掃除機能付2台なら標準価格5万2800円のところ、4万7300円だ。

このキャンペーンのもう一つの目玉は、PayPayポイントが最大1500ポイント戻ってくるクーポンだ。PayPayのWebサイトからクーポンを取得し、エアコンクリーニングの支払いをPayPayですると1500ポイントが付与される。

2つのキャンペーンを使えば、さらにお得にエアコンクリーニングができるだろう。

家事代行サービスを提供する「ベアーズ」も7月11日まで「エアコンクリーニングキャンペーン」を行っている。

壁掛けエアコンであれば、1台1万2980円が2台目からは2090円ずつ割引され、2台で2万5960円のところ2万円になる。お掃除ロボット搭載タイプなら1台2万570円なので、2台なら通常4万1140円が3万6960円だ。

さらにオプションメニューも10%OFFとなっており、通常2200円の汚れ防止コーティングが1980円、5500円かかる防カビコーティングは4950円になるので浮いた分をこうしたオプションに使うのもいいかもしれない。

■さらにエアコンクリーニング費用を安くするには

エアコンクリーニングを業者に頼む場合、これらの割引サービスからも分かるとおり、2台以上をまとめて頼んだほうが割安になる。複数台のエアコンがある家庭なら、1年ごとに1台ずつ頼むより、隔年でまとめて頼んだほうが合計金額は安く済む。

業者を選ぶときはWebサイトの料金だけで判断せず、複数の業者から見積りをとったほうが料金を比較できて費用を減らせられる可能性が高い。料金の相場や作業の内容も分かるので、よりよい業者選びができるだろう。

日頃からエアコンのカビ対策をしておけばクリーニングを頼む回数を減らせられるので費用削減につながる。

冷房運転をしたあとのエアコン内部は結露が発生してカビの生えやすい状態となっているので、1時間ほどの送風運転で内部の湿度を下げるのがクリーニング費用を抑える対策になる。同じ理由で定期的な部屋の換気もクリーニング費用を減らす助けとなるかもしれない。

■日頃の掃除でエアコンクリーニング費用を安くする

家庭でこまめにエアコンを掃除しておけば、業者に頼む回数が減って費用の節約になるかもしれない。

家庭で掃除できる部位としてはフィルターがあるが、本体から外したフィルターはまず表面にこびりついたほこりやごみを掃除機で吸い取る。掃除機で取れなかった汚れは水洗いで落とし、必ず陰干しなどで完全に乾かしてから本体に取付けよう。

エアコンを毎日運転する時期は、このフィルター掃除を2週間に1度ほどするとカビが生えにくくなる。

吹き出し口と羽の部品であるルーバーも自分で掃除できる部位だが、ここは手が届きにくい場所なのでウエットティッシュを割りばしなどに巻き付けて汚れをふき取るといい。3カ月に1度ほど掃除すればきれいな状態を保てるだろう。

エアコン本体は上部や周囲、前面のパネルを水拭きする。洗剤を使うと故障の原因になる恐れがあるので、必ず水拭きするのが鉄則だ。これも3カ月に1度ほどしておけば、常にエアコンをよい状態に保っておける。

日頃のメンテナンスでクリーニング回数を減らしつつ、シーズン前にクリーニングを頼めばエアコンの掃除費用を減らせるだろう。

文/編集・dメニューマネー編集部