西田の接近戦に困惑

 ボクシングのIBF世界バンタム級(53.5キロ)タイトルマッチ12回戦が4日、エディオンアリーナ大阪で行われ、同級1位の挑戦者・西田凌佑(27=六島)が王者エマヌエル・ロドリゲス(31=プエルトリコ)を3-0の判定で破り、世界王座初挑戦でベルトを獲得した。西田の戦績は9勝(1KO)。ロドリゲスは22勝(13KO)3敗。試合後、ロドリゲスは素直に西田を称えた。

 下馬評は有利だったロドリゲス。しかし、4回に西田の左ボディーを被弾しダウン。なんとか立ち上がり、盛り返すも西田の執拗なインファイトに苦戦。最後まで打ち合ったが、ポイントを奪い返すことは出来なかった。

 ジャッジ1人は7ポイント差をつける完敗。試合後には「試合には満足している。今日は彼が強かっただけです」と判定に異を唱えることなく、素直に西田を称えた。

 2019年に井上尚弥に倒されて以来、ダウンを奪われたのはキャリアで2戦目だという。「実際に効きました。それ以降は立て直せた」と振り返りつつ、接近戦を挑んできた西野だ戦い方を「想定外だった。距離を使ってステップを踏むのを想像していた。(パンチを)耐えられたのも想定外だった」と明かした。

 勝てば日本人王者との統一戦も視野に入れていたが、今後については「しばらく休みたい」と力なく口にした。ENCOUNT編集部