経済的なことを考えると、支払う税金は極力おさえたいという人は多いでしょう。その場合、地方では車が必須になる場所もあり、自動車税も安くできるに越したことはないという人もいるでしょう。   本記事では、軽自動車に乗り換えると税金はいくら安くなるのか、そのほかの維持費も含め解説します。

軽自動車の自動車税

軽自動車は毎年4月1日時点で車両を所有している人に、所有者の住所地や使用の本拠地となっている市区町村から課税されます。軽自動車の場合、「軽自動車税」という区分になり、自家用であれば税金は1万800円です。
 
また重量税は、車検時に支払う2年間分で6600円になります。
 

普通車の税金と比較

普通車の自動車税は排気量と登録年度によって変わりますが、2019年10月1日以後に初回新規登録した車で、総排気量1リットル以下の場合、自動車税は2万5000円です。
 
また、普通車の重量税は車の重量ごとに異なり、新車登録してから12年目までは0.5トンごとに4100円かかります。新車登録から5年経過した1.0トンの車だったとすると、車検時に支払う重量税は次のとおりです。
 
4100円×2×2年=1万6400円
 
現在乗っている普通車が総排気量1リットル以下、重量1.0トンだった場合、軽自動車に乗り換えると自動車税は1万4200円安くなり、車検時の重量税は9800円安くなります。
 

ホンダN-BOXの価格はいくら?

2024年5月時点で、N-BOX(FF)の価格は164万8900円(税込)です。燃費はWLTCモードで21.6km/Lとなっています。
 

軽自動車のメリット

軽自動車は普通車と比べ、高速道路の通行料が安いです。またエンジンオイルや交換パーツなども普通車と比べ安く、自動車自体の価格も普通車より割安になります。
 
保険料についても、普通車の相場が約7万円なのに対し、軽自動車は5万円ほどですみます。税金だけでなくもろもろの維持費が安くなることや、車体がコンパクトなため狭い道で小回りがききやすいのもメリットといえるでしょう。
 

軽自動車のデメリット

経済的にはとても助かる軽自動車ですが、デメリットもあります。
 
まず、排気量が普通車と比べて少ないため、パワーが弱いです。4人で乗車した場合、坂道が上りづらかったり、高速道路で加速しなかったりするなど、走行に不満を感じる場面があります。
 
さらに、普通車と比べコンパクトな分、車内が狭く窮屈に感じてしまう場合があるでしょう。荷物もあまり大量には積めない点にも注意が必要です。
 

まとめ

軽自動車に買い替えると普通車と比べ、自動車税や重量税が安くすみます。加えて、車両保険や高速道路の料金も抑えられるなど、普通車と比較して維持費の点で有利です。
 
ただし、普通車と比べパワーが弱かったり、車内が狭かったりするため、それらを留意して購入を検討するとよいでしょう。
 

出典

本田技研工業株式会社 HONDA N-BOX タイプ・価格
東京都主税局 自動車税種別割
 
執筆者:沢渡こーじ
公認会計士