加藤製作所<6390>は14日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比0.1%減の574.98億円、営業利益が同31.4%増の16.54億円、経常利益が同38.1%増の25.75億円、当期純利益が同76.3%増の42.35億円となった。



日本セグメントの売上高は前期比0.4%増の511.90億円、営業利益は同9.6%増の20.22億円となった。日本で製造した米国向け油圧ショベルの輸出が円安効果や米国のインフラ需要を受け65.04億円(前年同期は41.63億円)と特に好調だった。



中国セグメントの売上高は同22.6%減の22.99億円、営業損失は12.10億円(前年同期は9.72億円の損失)となった。市場の低迷を主因に厳しい販売環境が続いた。



欧州セグメントの売上高は同4.4%増の56.46億円、営業利益は0.71億円(同46.3%減)となった。コロナ禍以降続いていた欧州各国による財政出動によるインフラ投資が鈍化した影響を受けた。





2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比21.7%増の700.00億円、営業利益が同27.0%増の21.00億円、経常利益が同41.8%減の15.00億円を見込んでいる。2025年3月期の期純利益は、ミニショベル事業を担う中国子会社の合弁解消及び清算協議を含む、中国での事業の再編成とインドでの事業基盤構築を図るなどアジア地域でのグローバル戦略の見直しの影響を精査中であり、現時点で合理的に見積もることが困難なため、影響が判明しだい公表するとしている。



また同日、2024年3月期の期末配当金について、直近の配当予想より15.00円増配の1株当たり45.00円とすることを発表した。これにより通期の配当金は

1株当たり65.00円(前期比35.00円増)となる。