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1円玉より小さな〝タナゴ〟から人間の背丈を超える巨大魚〝カジキ〟まで…。動画配信サービス「釣りビジョンVOD」には〝記録魚〟のみを狙ったオリジナルコンテンツがある。その名も『トロフィーフィッシュ』。今回は、世界記録の〝マアジ〟を狙った最新回の配信を記念してコンテンツの見所、そして裏側に迫る。

〝マアジ〟の世界記録1.19kg(※2024年6月現在)を更新せよ!!

釣り場の環境保護や魚の記録管理をしているジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)によると、マアジの世界記録は、2010年5月に三重県古和浦沖でキャッチされた1.19kg。参考記録だが体長は54cmあったそうだ。50cmクラスのマアジ(アジングファンの間では〝テラアジ〟と呼ばれる)の釣果は、頻繁に見聞きするし、稀に60cmクラスの〝ペタアジ〟が釣れるとも聞く。マアジの場合、体長を測る事はあっても、ウエイトを量る事はほとんどないだろう。実際にプロアングラーが本気で狙ってみたら、撮影中に記録更新する可能性は十分にありそうだ。

風格が漂うマアジ。専門家の話ではマアジの中でも種類があるそうで〝クロアジ〟と呼ばれる回遊性の種類が大型化するらしい。※生物学的にはマアジ。©釣りビジョン
風格が漂うマアジ。専門家の話ではマアジの中でも種類があるそうで〝クロアジ〟と呼ばれる回遊性の種類が大型化するらしい。※生物学的にはマアジ。©釣りビジョン
マアジの世界記録に挑戦するのは、ルアーメーカーDUOの広報担当、萩原徹さん。アジングを普及させるため、全国各地を巡る”アジおじさん”だ。 ©釣りビジョン
マアジの世界記録に挑戦するのは、ルアーメーカーDUOの広報担当、萩原徹さん。アジングを普及させるため、全国各地を巡る”アジおじさん”だ。 ©釣りビジョン
狙いは60cmオーバーの〝メタアジ〟。この日の為にワームは大型の3インチを作って来たそうだ。バチコンスタイルで挑む。©釣りビジョン
狙いは60cmオーバーの〝メタアジ〟。この日の為にワームは大型の3インチを作って来たそうだ。バチコンスタイルで挑む。©釣りビジョン

実は〝デカアジ〟フィールドの静岡県沼津エリア

舞台は、駿河湾の湾奥に位置する静岡県の沼津エリア。紀伊半島や瀬戸内海と比べると〝デカアジ〟情報があまりないフィールドだが、乗船した勘七丸のクルーの話では、過去になんと67cmのマアジをキャッチしたことがあるらしい。しかも、50cmクラスはかなり高確率で釣れるとか!

実際、ポイントに到着すると、1投目から〝ギガアジ〟が連発し、衝撃を受けた。

このサイズのマアジを見たのは初めて。撮影時に機材を収納している明邦化学工業のバケットマウスの蓋より大きい!©釣りビジョン
このサイズのマアジを見たのは初めて。撮影時に機材を収納している明邦化学工業のバケットマウスの蓋より大きい!©釣りビジョン
40cm後半のマアジ。体高があるので1kg近くあった。日によっては、50cmオーバーの〝テラアジ〟ばかり釣れる時もあるというから驚きだ。©釣りビジョン
40cm後半のマアジ。体高があるので1kg近くあった。日によっては、50cmオーバーの〝テラアジ〟ばかり釣れる時もあるというから驚きだ。©釣りビジョン
今回の撮影は、ルアーとエサ釣りと混合船だった。エサ釣りの釣果は凄まじく、このサイズの数釣りを楽しんでいた。※現在、勘七丸のナイトアジ船は一般客の遊漁を実施していないのでご注意ください。©釣りビジョン
今回の撮影は、ルアーとエサ釣りと混合船だった。エサ釣りの釣果は凄まじく、このサイズの数釣りを楽しんでいた。※現在、勘七丸のナイトアジ船は一般客の遊漁を実施していないのでご注意ください。©釣りビジョン

自己記録は57.5cm!カメラの前で記録更新なるか!?

10年以上、勘七丸に通い詰めている萩原氏は過去、ここ沼津の海で57.5cmのマアジを釣り上げている。当時は記録への意識が低く、ウエイトは未検量だったそうだ。撮影前に、「自分が”持ってる”人間ならば、カメラ前で記録更新も可能」と心強いコメントを発していた萩原氏。果たして有言実行となる、マアジの世界記録1.19kgを更新する事はできたのか!?

『トロフィーフィッシュ』は「釣りビジョンVOD」限定で、本日6月10日(月)18時から前編が、17日(月)18時から後編が、それぞれ配信開始となっている。是非ご覧いただきたい。

撮影の為にプロトワームや秘策のベイトタックルを準備。”アジおじさん”の本気度が伺える。©釣りビジョン
撮影の為にプロトワームや秘策のベイトタックルを準備。”アジおじさん”の本気度が伺える。©釣りビジョン
この日、狙う水深は60m前後。いつもは軽快なトークで場を和ませてくれる萩原氏だが、今回は口数が少なめ。繊細なアタリに集中しているようだ。©釣りビジョン
この日、狙う水深は60m前後。いつもは軽快なトークで場を和ませてくれる萩原氏だが、今回は口数が少なめ。繊細なアタリに集中しているようだ。©釣りビジョン
番組では得意の料理も披露!一人で食べたら確実に胃がもたれそうな世界最大級のアジフライを調理して貰った。©釣りビジョン
番組では得意の料理も披露!一人で食べたら確実に胃がもたれそうな世界最大級のアジフライを調理して貰った。©釣りビジョン
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著者:武笠 佳司