パリ・サンジェルマンのキリアン・エムバペは、今季終了後のレアル・マドリード移籍が濃厚と言われている。選手時代ACミランやチェルシーなどで活躍した、元フランス代表のマルセル・デサイー氏は、エムバペはレアルに移籍すべきではないとコメントした。イタリアメディア『TUTTOmercato WEB』が、現地時間8日に報じている。

 PSGに所属するエムバペは、クラブとの契約が6月までだと言われており、今年の3月には今季いっぱいでチームを退団する意向だと多くのメディアに報じられていた。同選手の移籍先は世界中から注目を集めており、確定ではないもののマドリー移籍が濃厚だと言われている。

 しかし、現役時代はACミランやチェルシー、マルセイユなどのビッグクラブで活躍したデサイー氏は、「エムバペの移籍先としてマドリーは理想的ではない」と指摘した上で、次のように語っていた。

「彼にとって理想的なポジションである左サイドには、すでにヴィニシウス・ジュニールが君臨している。ベリンガムのような選手も良い成績を残しているが、エムバペが望んでいるようなナンバーワンの選手に(マドリーでは)なれないだろう」

 また、同氏は、「私が彼なら年間3億5000万ユーロ(約490億円)を稼げるサウジアラビアを目指すだろう」と述べた上で、「彼はまだ26歳だ。ワールドカップの年に(ヨーロッパのクラブに)戻ってくることができるし、彼にとってはビジネスをする良い機会だ」と、移籍先にサウジアラビアを進めていた。