自分がすべて正しいと思い込み、家族を見下すモラハラ夫。筆者の友人・Nはそんなモラハラ夫に悩まされていました。しかし娘さんが思いがけない反撃をしてくれたそうです。モラハラ夫を撃沈させた娘さんの反撃とは──? 何があったのかNから話を聞きました。
モラハラ夫の窮地
私の夫はかなりのモラハラ男です。
自分が優位に立ちたいのか、私に仕事を辞めさせ「俺が食わしてやってるんだ!」と娘2人も含めて経済的に圧力をかけ続けていました。
しかしある日、夫の会社が業績不振により、早期退職者を募集することになり、夫は上司から退職を勧められるという窮地に陥りました。
私は結婚前に夫と同じ会社で働いていたので、共通の知人がいます。
知人に聞いたところ、夫は「年ばかり食ってて、給料に見合う働きをしていない!」と上司にさんざん罵られて、退職を勧告されたとか。
私たちには「自分がいなければ会社は回らない」ぐらいのことを言っていましたが、仕事を手抜きしたり部下に仕事を押し付けたりと、事実は全く違うものだったのです。
相変わらず
夫は、結局早期退職する羽目になり、退職金こそ出たものの、思っていたよりも少ない金額でした。
再就職も決まらず、焦っていたのはわかるのですが、早期退職が堪えたのもあり、モラハラは収まる様子がありませんでした。
高校生と大学生の娘たちはまだまだお金がかかる時期。
私は少しでも助けになればと「私も働く」と夫に相談すると「お前みたいな人間が職場で務まるはずがないだろう!」と相変わらずモラハラぶりを発揮したのです。
娘のド正論
すると、私と夫のやりとりを聞いていた高校生の娘が夫に対してド正論をぶちかましました。
「あのさぁ、その言葉そっくり返してあげるよ。偉そうにしてるけど、使えなかったから早期退職させられたんでしょ? 家でだけ偉そうにしてても、結局使えないのはパパでしょ?」
娘からの思わぬ反撃にあった夫は、怒りで顔を真っ赤にしていましたが「ママとの会話から全部録音してあるから。SNSで拡散してあげようか?」と娘に追い込まれ、あえなく撃沈。
何も言えずに、自分の部屋へ逃げるように行ってしまいました。
再就職
その後、夫は再就職が決まったものの収入は激減。
私が働くことに渋々同意しましたが、だからといってモラハラがなくなったわけではありません。
娘たちは就職と大学進学のタイミングで「2人で一緒に住むから。」と家を出てしまいました。
きっと父親のモラハラに耐えかねたのでしょう……。最近娘たちは「ママも私たちと一緒に住まない?」と誘ってくれています。
それも楽しそうだなぁと思い、話を進めていこうと計画中です。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K