新人時代は「メモをとってね」とよく言われたものです。メモは仕事を覚えるためのものだと思っていましたが、それ以外にも理由があるそうで──? 今回は知人から聞いた『好かれる人のメモの取り方』についてご紹介します。
メモをとらない新入社員
先日入社してきた新入社員のひとりに、メモを取らない人がいました。
はじめは「あれ?」と思いましたが、どうやら記憶力がいいらしく、メモを取らなくても伝えたことはちゃんと覚えてくれる人だったのです。
そのため「覚えられるのなら問題はないな」と、特にメモについては何も言及しませんでした。
「ちゃんとメモとってね」
そんなとき、「ちゃんとメモとった方がいいよ!」と声をかけてきた人がいました。
それはAさんという人でした。
Aさんは仕事ができて、笑顔で明るくて、『みんなに好かれる人気者』。
新入社員は、メモがなくても覚えることができることを説明していました。
するとAさんは、「いや、そうじゃないんだよ。覚えられるかどうかは関係ないんだ」というのです。
覚えられるかどうかが関係ないってどういうこと? と疑問に思いました。
メモをとる本当の意味
Aさんの話はこうでした。
「メモが絶対ってわけじゃないけど、メモをとるだけで『ちゃんと話を聞いてる』っていうのが相手に伝わるんだよ。
教えてくれる人からすると、ちゃんと聞いてくれない人より、一生懸命聞いて、さらに『教えてくれてありがとう!」』って言ってくれる人の方がやっぱり嬉しいよね?
『教えてくれた人への感謝の気持ちを示す』って意味でメモをとるのはおすすめだよ!
あと、自分の仕事時間を割いて教えてくれてるから、そのお礼も忘れずに伝えてね!」
人から好かれる人の考え方
仕事を覚えるためだけではなく、ありがとうを伝えるためのメモだというAさん。
人から好かれる人は、こんなステキな考え方をしているのか、と感動しました。
私もAさんのように、感謝の伝え方を考えられる人になりたいなと思いました。
まとめ
メモは単なる覚えるためのツールではなく、「ありがとう」の気持ちを伝える手段でもあったんですね。人から好かれる人は、相手への思いやりが深いんだなと感じました。Aさんのように「ありがとう」を伝えることを大切にしていきたいですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:橘るい