ジャイアンツ-ドジャース戦を観戦…「来てくれたら面白い」

■ドジャース 10ー2 ジャイアンツ(日本時間15日・サンフランシスコ)

 スタンフォード大に進学予定の佐々木麟太郎内野手が14日(日本時間15日)、ジャイアンツ-ドジャース戦を観戦するためオラクルパークを訪れた。花巻東高で高校最多とされる通算140本のアーチを描いた大砲に色めきだったのが、ジャイアンツの番記者たち。将来のスターに目星をつけていた。

 佐々木は試合前、ドジャースナインの打撃練習を見学。デーブ・ロバーツ監督とも話をするなど、交流を深めていた。そんな様子を見ていたのが、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のジャイアンツ番、アンドリュー・バガリー記者だった。

 バガリー氏は先月、スタンフォード大で単独インタビューを行うなど、以前から佐々木に注目していた。「日本でプロ野球を経ずにアメリカの大学に進学するのは興味深いね」。取材は45分に及んだという。

 ジャイアンツは昨オフのFAで大谷翔平投手の獲得を模索したがドジャースに奪われ、その前の年はアーロン・ジャッジ外野手、カルロス・コレア内野手との契約も失敗に終わっている。バリー・ボンズ氏の引退以降、スーパースターの存在に飢えている西の名門。「来てくれたら面白い」。バガリー氏もすでにラブコールを送っていた。

 バガリー氏は佐々木へ禁断の質問も。「『ドジャースとジャイアンツ、どっちが好き?』って聞いたんだ。そしたら、『ノーノー、答えられない』と言っていたよ」と会話を明かした。大学生とはいえ、試合前にジャイアンツファンの子どもにサインを求められる場面も。すでに大人気だった。(川村虎大 / Kodai Kawamura)