広島の矢野雅哉、守備全般での貢献を示す「UZR」で遊撃手トップの4.2

 広島の矢野雅哉内野手が、遊撃守備でセ・リーグトップの指標を叩き出している。菊池涼介内野手にも負けぬ華麗な守備で、遊撃のレギュラーの座を掴みつつあるプロ4年目の25歳。少ない守備機会ながらもライバルを圧倒している。

 セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータよると、守備全般での貢献を示す「UZR」では遊撃手でリーグトップの4.2。守備機会の多いほうが有利な中、少ないイニング数で2位(2.7)に大差をつけている。二塁に回ることも多いため、上位4人の中で最も少ない243回2/3だ。

 もう1つは、内野守備が難しいとされるマツダスタジアムを本拠地にしていること。セの本拠地で唯一、内野でも天然芝が使用されているため人工芝の球場とは打球が異なる。失策4と少なくはないが、積極的な守備の代償でもある。

 DELTAが公式X(旧ツイッター)でこのデータを紹介すると、ファンも絶賛。「マツダでこれは異次元すぎでしょ」「遊撃での出場試合数考えたらバケモンだぞ」「絶対GG賞獲得」「GGはどれくらい多くショート守れるかだろうなぁ」「これで矢野じゃなかったらキレる」といったコメントが寄せられている。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1〜3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。