岐阜県土岐市泉中窯町の白山神社境内に自生するヒトツバタゴが花を付け、雪が降り積もったように白い装いを見せている。

 ヒトツバタゴはモクセイ科の落葉高木で、日本では東海地方の一部と対島にしか野生で生育していないという。市の木にも選定されている。白山神社には樹齢100年超、樹高20メートル近い国天然記念物の木をはじめ9本が参道脇の指定地に群生。境内には他に植えられた木もある。

 権禰宜(ごんねぎ)の鈴木清司さん(67)によると、4月20日ごろ咲き始めた。風が吹くと軽やかな白い花が散り、じゅうたんのように道を彩っている。開花状況は個体差があり、全体としてはピークを過ぎたものの、今が満開の木もある。花は今週末までは見られるという。

 鈴木さんは「群生しているのが特徴。休日は名古屋から見に来る人もいる」と話した。