暑い時期に活躍する、麦茶の水出し用ティーバッグ。

専用のポットに水と一緒に入れて、冷蔵庫に仕舞っておくだけで、麦茶が完成します。

飲みたい時に冷蔵庫から取り出して、すぐ水分やミネラルを補給できるので、常備しておくと便利ですよね。

一方で、お湯で煮出していないため、ある不安を感じている人もいるようです。

水出し麦茶の衛生面が不安!

人々の健康を支える、東京都保健医療局は、食品の安全に関する質問と回答をウェブサイトで紹介しています。

その中の1つが、麦茶の水出し用ティーバッグについて。

お湯で煮出した麦茶と異なり、ティーバッグを熱湯で殺菌できないことを不安視してか、「衛生面で問題ないのでしょうか?」という質問がありました。

この質問に対し、同局は「水出しであっても煮出しであっても、細菌の増殖に大きな変化はありません」として、より注意すべき手と容器の衛生管理の重要さについて、次のように説明しています。

飲料等食品そのものに問題がなくても、それを入れる容器が汚染されていれば、食品も汚染されます。また、お茶をつくる際に手が汚れていれば、同様に食品や容器も汚染されます。

家庭でつくった飲料や飲み残した飲料をどのくらい保存できるかは、定められていません。ペットボトルに記載してある賞味期限も、開封後の品質を保証するものではありません。適切に温度を管理し、速やかに消費してください。

家庭で飲料をつくる場合は、水出しや煮出しに関わらず、手や容器をよく洗い、ティーバッグや水を衛生的に取扱いましょう。また、保存容器には口をつけず、コップ等に入れて、短期間で飲みきりましょう。

東京都保健医療局 ーより引用

熱に強い食中毒菌などもいるため、麦茶を作る際は、手と容器をよく洗浄することが大切

場合によっては、ティーバッグを素手で取り出さず、清潔なトングを使ったほうが、衛生的かもしれません。

また、どんなに衛生に気を遣って麦茶を作ったとしても、常温に放置したり、長期保存をしたりすれば、おのずと細菌は増えるもの。

水出し後は短期間で飲み切り、容器を洗浄してから再び麦茶を入れるサイクルで、安全を保つといいでしょう。

熱中症や食中毒などに気を付けながら、暑い時期を乗り越えたいですね。


[文・構成/grape編集部]


出典
東京都保健医療局