ラグビーリーグワン1部で7位の静岡ブルーレヴズは19日、東京・秩父宮ラグビー場で3位の東京SGと対戦する。目標のプレーオフ進出(トップ4)へ、絶対に負けられない。チームは17日、磐田大久保グラウンドで公開練習。初先発となるフランカー、ヴェティ・トゥポウ(24)が「ベストを尽くす」と意気込んだ。

 フィジー出身で3月に摂南大を卒業したルーキー。すでにアーリーエントリーで3試合に途中出場しており、13日の東京ベイ戦では後半終了間際に値千金の同点トライを決めた。190センチ、92キロの巨体ながら独走する見せ場もあり、「高校時代は陸上もやっていたんだ。100メートルのベストは11秒だった」と笑った。

 タックルを受けても、相手を引きずりながらグイグイと前進。藤井雄一郎監督(54)は「倒すのに2、3人は必要。その分、ほかの選手が突破するスペースが空く」とパワーを評価。トゥポウも「足元に入られるのは嫌だけど、リーグワンの選手は大きいのでタックルが高い。だから前に進める」と自信をのぞかせた。

 1月の対戦では25―29で逆転負け。今度こそ勝つ。強敵との一戦へ、大型新人は「ワクワクします」と胸を躍らせた。(里見 祐司)

 〇…今季新加入した身長202センチのロック、ジャック・ライト(24)も初先発。「今までたくさん練習を重ねてきたからね。ラインアウトやモールで仕事をしたい」と白い歯を見せた。東京SGを倒しても、20日に4位の横浜が相模原に勝てばプレーオフは消えるが、「先のことは考えない。目の前の試合に集中するだけだ」と冷静に話した。