◆明治安田J1リーグ▽第12節 神戸3―2新潟(6日・ノエビアスタジアム神戸)

 神戸は元日本代表FW大迫、元同FW武藤らをベンチに置くなど、アウェーのナイターだった3日の名古屋戦から先発9人を入れ替えた一戦で、けがを乗り越えた選手たちが躍動。今季2度目の連勝で2位をキープした。2得点に絡んだDF菊池は「普段出ていない選手が悔しい思いを前面に出して勝てたことは、僕らにとってすごく大きい」と、充実感をにじませた。

 昨年3月に左膝前十字じん帯を損傷した菊池は、人生初の右サイドバックで1年2か月ぶりの先発。1―0の前半25分、CKから体を投げ出してダイビングヘッドを放つと、こぼれ球をFW宮代が押し込んで2点目につながった。後半10分には、クロスがオウンゴールを誘発した。

 先制点をアシストしたMF飯野も昨季は離脱が続き、今年は4月3日の鳥栖戦で左もも裏を負傷。復帰戦でアピールし「もどかしい時間が続いていた。やってやろうと思っていた」と、胸を張った。ターンオーバー(多数の先発交代)で勝利したことは、連覇に向けて大きな意味を持つ。(種村 亮)