日本バレーボール協会は７日、都内で会見し、男子日本代表の２０２４年度始動会見を開いた。今夏のパリ五輪で１９７２年大会以来、５２年ぶりのメダル獲得を目指す男子代表の石川祐希主将（ミラノ）は「今季はパリ五輪が一番の目標。パリでメダルを取るために全てをかけて臨んでいきます」と強い決意をにじませた。

　主軸の高橋藍（モンツァ）は「去年以上の成績を目指して頑張りたい。パリ五輪ではメダル獲得を目標に全力を出したい」と言葉に力を込めた。西田有志（パナソニック）は「しっかりとメダルを獲得することを心にかかげて戦っていきたい。ネーションズリーグで結果を求めて、そこをクリアして五輪に向かう。１つ１つの目標をクリアしたい」。セッターの関田誠大（ジェイテクト）は「この３年間、パリでメダルを獲得するために頑張ってきた。成長していきたい」と覚悟を口にした。

　昨年のネーションズリーグ（ＮＬ）で銅メダルを獲得。９〜１０月のパリ五輪予選（東京）では１６年ぶりに自力での出場権を手にした。

　今後は９日〜１７日のオランダ合宿で調整し、パリ五輪前最後の国際大会となるネーションズリーグ（２１日開幕、ブラジルなど）に向かう。Ａ代表１６人が発表され、この中から各ラウンドで登録選手１４人が選出。イタリア１部セリエＡのプレーオフを終えたばかりの石川と高橋藍は別調整し、３１日に合流予定。１次リーグ第１週のブラジルラウンド（２１日〜２６日）は２人以外の１４選手で臨む。石川と高橋藍は第２週の北九州ラウンド（６月４日〜９日）から試合出場の見通し。

　７月２６日開幕のパリ五輪本番まで残り約２か月半となった。「全てはパリのために〜ともに歴史をつくる〜」のチームスローガンを胸に、日本の歴史の新たな１ページを刻む。