◆パ・リーグ ソフトバンク2x―1日本ハム=延長12回=(7日・みずほペイペイドーム福岡)

 ソフトバンクが今季4度目のサヨナラ勝ちを収めた。延長12回、先頭の近藤が左翼線二塁打で出塁。申告敬遠とリチャードの中前打で無死満塁とし、代打・周東がサヨナラの左犠飛を放った。

 チームは3連勝で貯金を今季最多タイの12に戻し、2位・日本ハムとのゲーム差を今季最大の4・5に広げた。

 リチャードは5日の西武戦以来、今季4試合目のスタメン。「7番・一塁」で4打数2安打と勝利に貢献した。歓喜の輪で周東を相撲の「つり出し」のように担ぎ上げてたたえた“ロマン砲”に聞いた。

 ―山崎福也にオリックス時代の2022年のみの対戦で、通算7打数0安打5三振。「8打数1安打1本塁打5三振にしたい」と話していたが、ほぼ予告通りの活躍

 「8の1…10の1か(実際は9の1)。7の0ならきょうが打てる日だと思って言ったッス」

 ―最初の打席で二塁打。左翼フェンス直撃で惜しくも予告本塁打にならず。ルーフオープンデーで風の影響もあった?

 「練習からあんま飛ばないなって感じはしてたッスけど。でも筑後は風吹いてるし(報道陣爆笑)。あんま気にはしてなかったです」

 ―12回は無死一、二塁から中前打でつないで、周東のサヨナラ犠飛を演出

 「(無死一塁で代打・野村勇が)敬遠された瞬間、代打(を送られる)かバントかと。代打じゃないことに正直ビックリして。やっぱ監督かっけえなと思いました(報道陣爆笑)。ひとりで感動しながら打席に行ったッス」

 ―バットが粉々に

 「超詰まってました。でも、バットがちょっと頑丈でした(報道陣爆笑)。だから、あそこまで飛んでくれた」

 ―かっけえ小久保監督は10回先頭でも3ボールから打たせてくれた

 「“待て”じゃなかったんで。そういう立場じゃないのに自由に打たせてくれるありがたさとともに(カウント3―1からの5球目の左飛で)バット折れたッス(報道陣爆笑)」

 ―山川が同点ソロを打った際に何か言っていた

 「最初に二塁打を打った時に『どうやっていったのオマエ?』と山川さんに言われたので『チェンジアップがメチャクチャ遅かったんで、ライトポールに打ちにいきました』って言って。(山川が)ホントに右側に打ったんで『マジでライトポール(を狙って)いったんスか?』って聞いたら『オマエのバッティング参考にするわけねえだろ』って。何だよ〜と思って(報道陣爆笑)。普通に自分の技術で打ってました」

 ―打席登場曲が映画「トイ・ストーリー」の主題歌「君はともだち」

 「山川さんに『これにすれば?』と言われて」

 ―バズ・ライトイヤーに似てるから?

 「『ひとりでトイ・ストーリーできるよオマエ。ひとりでトイ・ストーリーできる顔してるから』って(報道陣爆笑)。(バズだけじゃなく)ウッディーも」

 ―ポテトヘッドも?

 「恐竜もできるって(報道陣爆笑)」

 ―最後は周東をハグ

 「ガチでナイスだと思いました」

 ―相撲の「つり出し」みたいだった

 「けがさせないように」

 ―軽かった?

 「軽かったッス。足速そうな軽さでした(報道陣爆笑)」