バスケットボール女子日本代表のパリ五輪に向けた強化合宿が7日、都内で公開され、21年東京五輪以来の代表復帰を目指すポイントガード・町田瑠唯(富士通)は、「パリに出られるようにという気持ちは強い。ここ何年もけがで代表に来れてなかったり、そのチャンスすらも自分で失ったりしていた。コンディションを整えてけがのないようにやっていけたら」と意気込んだ。

 司令塔として銀メダル獲得に貢献した21年東京五輪後は、米WNBA挑戦やけがの影響で1度も代表戦に出場できず、パリ五輪イヤーを迎えた町田。21年9月に就任した恩塚亨監督の下ではいまだ実戦ができておらず、「ショックより、焦りは大きかった」という。「みんなより出遅れているので、早く追いつけるようにしたい」と、ここから懸命なアピールで、3大会連続の五輪代表入りを狙う。 東京五輪が終わって直後は、次のパリ五輪出場は頭になかったが、米WNBA挑戦が町田の気持ちを変えた。「正直、東京五輪終わったあとは、パリのことは考えてなかった。でも、アメリカに挑戦して、自分が代表に行かなかった期間とかに(WNBAの)チームメートから『なんで代表に行かないの?』『また対戦しようよ』って言葉を送られて、そのときにやっぱりパリで戦いたいなっていう気持ちが芽生えた。五輪にもう1度出たい気持ちになった」と明かした。

 現在は23人の候補選手がおり、最終的には12人に絞られる。五輪本番で、世界ランク9位の日本は、1次リーグでC組に入り、7月29日に世界1位の米国、8月1日に同19位のドイツ、8月4日に同6位のベルギーと戦う。