◆米大リーグ カブス3×―2パドレス(7日・米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 カブスの今永昇太投手が7日(日本時間8日)に本拠地リグレーフィールドでのパドレス戦に先発。7回0/3を投げて、2ラン本塁打を含む6被安打2失点で4試合連続のクオリティースタートを達成。勝敗はつかなかったが、デビューから7試合に登板し、チームは全勝という偉業を達成した。

 今永は1−0で迎えた8回に、無死一塁からプロファーに左中間に逆転2ランを浴びて交代。8回に、モレルが、パドレスの4番手・松井裕樹から犠飛を放って同点に追いつき、9回先頭ブッシュのソロ弾で今季初のサヨナラ勝ちとなった。

 試合後の今永の質疑応答は以下の通り。

 ―サヨナラ勝ちの瞬間は。

 「登板後のストレッチをしていたので、慌てて服を着替えてグラウンドに行きました」

 ―試合を振り返って。

 「直球をベルトより上に投げられたところが一番良かった。6回確実に試合のターニングポイントになる場面でマチャド選手、ボガーツ選手を迎えて、三振が取れたらいいなと思っていて、それが、実行できました。(本塁打で)逆転されて悔しいですけど、チームにチャンスがある中でバトンタッチが出来たので。良くはないですけど、勝てて良かったです」

 ―7回終わって95球。そして、8回のマウンドに送られた。

 「特に何も言われないので、準備していました。8回のマウンドに上がるという信頼を、この7試合で得られたことが、僕としては価値がありますし、そこが一番。監督からそういう信頼を貰えたということは自信にしていいと思いますね」

 ―8回の本塁打を振り返って。

 「配球も球種も間違いではないと思いますが、思い返せば、僕の投球テンポが一定になって時間に迫られていた。うまくピッチクロックを使って、自分が時間を利用すれば良かった。6、7回とずっと神経をすり減らしながら投げていた。8回すんなりいかないだろうと思ったところ、先頭を出した。ゲッツーを取りたいところでうまく運ばれてしまった。あそこで淡々とアウトが取れたら、一層の信頼を得ることが出来たと思いますし、”当たり前”のレベルをあげてもらえる。その悔しさはありますね」

 ―マチャドに3打席3三振。

 「3打席目は、2つ投げミスがありました。ファウルになったけど、ホームランでもおかしくなかった」

 ―観客が総立ちだった。

 「2ストライクと追い込んでから歓声が始まって、ロッキーズ戦(デビュー戦)とは違うような感じがした。あの瞬間は、幸せな瞬間でした。最近寝起きが悪いので、あの歓声をアラームに使いたいと思います(米メディア爆笑)」

 ―ここまで7試合でチームが7勝。

 「毎登板、気づいたらうまくいったなというのがほとんど。それって、自分としては、あんまり良くない。自分が作り上げたというより、たまたまが結果が重なっている感覚がある。しっかり投げ切って、俺が抑えたんだ、という感情になりたいなと思います。この7試合に関しては、思い返せば良かったという感じなので。長年やっている選手のように、早くそういう技術とマインドを揃えたいと思います」