◆パ・リーグ ソフトバンク3―1日本ハム(8日・みずほペイペイドーム)

 日本ハム・金村尚真投手(23)が敵地・ソフトバンク戦で今季初先発し、4回6安打2失点。毎回走者を背負いながら粘りを見せたが、打線が1得点に終わり今季初の3連敗を喫した。チーム事情で開幕から中継ぎとしてフル回転してきた右腕は「3者凡退の回を一度もつくれず、攻撃の流れを持ってくることができなかった」と悔しさの残る75球を振り返った。

 わずかな失投を逃してもらえなかった。初回、先制直後に同じ沖縄出身で富士大OBの山川に同点打を浴びると、1―1の4回2死一、二塁。三森に甘く入ったカットボールを左前にはじき返され、勝ち越し点を許した。最速152キロの直球に多彩な変化球を織り交ぜたが重量打線を封じきれず「4回2死から栗原選手への四球、あそこを3人で抑えられたら流れが違った。悔やまれる」と唇をかんだ。

 2年目の今季は開幕から勝ちパターンの一角を担い、10登板で防御率0・63と抜群の安定感を発揮。6連戦最終日、首位攻防戦で先発した23歳に新庄監督は「すごいメンバーを2点で抑えたから」とフォローした。建山投手コーチも次回の先発起用を明言。金村は「変化球を制御できずカウントを悪くした。次回までに修正したい」とリベンジを誓った。