世界ボクシング機構(WBO)は27日、WBOアジパシフィック最新ランキングを発表した。バンタム級(53・5キロ以下)では那須川天心(帝拳)が1位をキープ。王座は現IBF世界同級王者・西田凌佑(六島)が世界戦前に返上しており、空位となっている。2位は25歳で戦績が12勝(12KO)3敗のブーンルン・ポーヤム(タイ)。3位・堤聖也(角海老宝石)、4位・比嘉大吾(志成)、5位・増田陸(帝拳)は変動がなかった。天心が初めて1位となった8日発表のランキングでは2位だったレイマート・ガバリョ(フィリピン)は10日の試合で敗れ、ランク外となった。

 天心はキックボクシングで42戦無敗の戦績を残して、昨年4月にプロボクシング・デビュー。今年1月には世界ランカーだったルイス・ロブレス(メキシコ)に3回終了TKO勝ちを収めるなど3連勝(1KO)中だ。現在はWBA7位、WBC13位、WBO11位と世界ランキングに名を連ねている。日本ランキングはスーパーバンタム級(55・3キロ以下)3位にランクされている。

 バンタム級はWBAが井上拓真(大橋)、WBCが中谷潤人(M・T)、IBFが西田、WBOが武居由樹(大橋)と主要4団体すべての王座を日本人で占めている。