京セラ(京都市)は、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で2024年5月22日〜24日に開催の「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」に出展した。

これは、最新のテクノロジーが一堂に集まる国内最大級の自動車技術展。京セラは、電子部品と自動車部品をメインに商品を展示しているという。J-CASTトレンドが、同社ブースを取材した。

暗い・明るいをしっかり分けて映像に

ブースの中で特に注目したのは、車の後方を映し出す際に用いられる車載用デジタルカメラ「1.3Mpデジタルカメラ」と「3Mpデジタルカメラ」だ。京セラによると、現在販売されているのはアナログカメラだが、デジタルカメラになりピクセル数が上がることで高解像となり、夜間でも景色が見やすくなるという。

京セラの担当者によると、最新の車は現在、ナビ画面が大きく作られている。それによって、アナログカメラだと映像の「割れ」が目立ってしまう。展示されたデジタルカメラではこれをなくして、よりクリアに映し出すことができる。

カメラには、「ダイナミックレンジ」を搭載。映像を、暗い部分と明るい部分をしっかり分けて表現する特性がある。例えば立体駐車場では、日陰でも暗くならずに映像が見られる。逆に日の当たる明るい場所では、映像が「白飛び」しない。

カメラの外枠は、プラスチック樹脂からアルミに変更。これにより、使用が長引くにつれて増すカメラの熱を逃がして温度の上昇を抑え、動作不良を起こしにくくする特長がある。

「電子式ハンドスロットル」も展示

オートバイのアクセルのセンサー「電子式ハンドスロットル」も展示されていた。本来ならアクセルを回す時にエンジンが勢いよくかかるが、これを使用すると、ゆっくりなだらかになるという。

実際に、デモ機で体験した。ハンドル部分を内側に回してアクセルを入れると音が鳴り、脇に置かれていたバイクの模型のタイヤが動く仕組みだ。確かにタイヤが徐々に回り出し、ゆっくり加速していく様子が分かって、普段バイクに乗らない記者でも分かりやすかった。