25日に予選が行なわれた伝統のF1モナコGP。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、16番手でQ1敗退に終わった。

 アロンソはQ1終盤に13番手のタイムを出したが、後続のドライバーがタイムを上げたことでQ2進出圏内から滑り落ちてしまった。彼は先にピットに戻ってしまったため、最終アタックで挽回するということはできなかった。

 モナコは非常に狭い市街地コースであるため、トラフィックによる影響も大きい。まさにその影響を受けたひとりであるアロンソは、ジュニアカテゴリーのF2やF3のように、予選を2組に分けた方が良いのではと提言した。

 例えばF2とF3の予選では、コースコンディションの良くなる後半グループが有利になり過ぎないように、各組のドライバーが交互にグリッドに並ぶ方式となっている。例えばA組最速タイムよりもB組の最速タイムが速かった場合、B組トップのドライバーがポールポジションとなり、以下A組トップ、B組2番手、A組2番手……という順でグリッドが決まる。

「(グループ予選は)素晴らしいものになると思う」とアロンソは言う。

「モナコはエキサイティングでスリリングだから、ひとりひとりのアタックが見やすいようにするのは良いと思う」

「(組み分けのない)予選ではラッキーなこともあれば、アンラッキーなこともある。去年はラッキーだったと思う。Q1、Q2と進んでいって、Q3ではライバルが何人かQ1やQ2で敗退していたこともあって、2番手に入ることができた」

「今回は僕たちにとって悪い方に作用したし、チェコ(セルジオ・ペレス/レッドブル)もそうだった。彼は18番手だったかな。ここはモナコだ。運を味方につける必要があるし、今回はそれができなかった」

 アロンソ曰く、アタック時にはヌーベルシケインでコンマ3秒、ラスカスでコンマ2秒を失ったと感じており、「良くない瞬間に良くない場所にいてしまった」と説明している。ただ今回のアストンマーティンがポールポジションを狙う力があったとは考えておらず、決勝で早めのピットストップをしてクリーンエアで走ったとしても、どれほどの利益があるかは未知数だと語った。

「ここはモナコだから、クリーンなラップをとるのは難しい。ターン11(シケイン)で目の前にマシンがいてコンマ3秒失ったし、最終コーナーではアタックを始めようとするマシンがパックになっていて、ここでもコンマ2秒失った」

「誰も責められない。彼らも最終コーナーだけ姿を消すなんてことはできないからね。でもとにかく、今日は不運だった」

「(決勝の目標は)クラッシュをしないこと。この時期はできる限りのアップグレードを持ち込もうとするものだ。ちゃんとレースをフィニッシュして、カナダに向けてより良い準備を整えて臨む必要がある」

「(早めのピットインは)できないと思う。イモラでは7周でピットインしたけど、8周目には多くのドライバーが入ってきた。そういうものなんだ」