F1モナコGPの予選では、トップチームのドライバーがQ1で敗退するなど波乱の展開となった。18番手に終わったセルジオ・ペレス(レッドブル)もそのひとりだ。

 ペレスはフリー走行でそれほど調子が良くなく、FP3を5番手で終えたものの、予選に向けては今ひとつの状態だったという。レッドブルはセットアップを変更したものの、マシンは十分な仕上がりにはならなかったようで、ペレスはザウバー2台の前、18番手で予選を終えるという衝撃的な結果に終わった。
 セッションを振り返ったペレスは、ヘアピン付近でトラフィックの影響を受けてしまったと語る一方で、ウォールから剥がれ落ちた広告ステッカーの影響もあったと語った。

「最悪な予選になった。というのも、最初のラップではターン6(ヘアピン)とターン7でかなりのトラフィックに遭ったし、ターン8(ポルティエ)のエイペックスではステッカーが落ちていて、それを避けないといけなかった」

「最終的に、(Q1)通過に十分だったはずがコンマ数秒を失ってしまった。トップから1秒落ちというのは大惨事という他ないし、不運だった」

 ペレスは最終アタックでもセクター2までは自己ベストタイムを記録していたが、最終的にはQ2進出に十分なタイムを記録することができず、カットラインにいた15番手のエステバン・オコン(アルピーヌ)からコンマ2秒の差で敗退となった。ペレスはFP3を終えてわずかな前進の兆しが見えていたというが、その成果を得られなかった形だ。

 そしてモナコでの追い抜きの難しさを考えると、自身のモナコGPは“終わった”ように感じるとペレスは言う。

「基本的に今回の週末は終わってしまった。ここでは残念なことにオーバーテイクのチャンスがないからだ」

「今朝は光明が見えていた。5番手だったんだ。いくつか変更をしたけど、残念なことに十分ではなかった」

「ノーマルなラップを刻むだけで十分だったはずだからこれは痛い。でもあのようなトラフィックに遭ってしまうとかなり難しかった」