小室哲哉

 TM NETWORKがデビュー40周年を迎えた。

 5月7日には『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に登場。ただ、90歳の黒柳徹子ほどではないが、小室哲哉らTMの3人も65歳以上の高齢者だ。

 疲れが取れにくいとか、深く眠れない、しゃべるのも遅くなったといった“老人あるある”でも盛り上がっていた。それは卒業から何十年もたって、恩師のもとに教え子が集まった同窓会みたいな光景にも思えたものだ。

小室がみた「天国と地獄」

 そんななか、小室の名前が別のところでも挙がった。この前日にオンエアされた大分放送のラジオ番組でのこと。レギュラーを務める小室の元妻・KEIKOが「番組でやりたいこと」を聞かれ、こう答えたのだ。

「ゲストを呼びたいですね。最初は小室哲哉さんにしますか(笑)」

 2人は2002年に結婚したが、19年後に離婚。KEIKOのくも膜下出血発症や小室の不倫を経てのドロ沼破局だっただけに、衝撃発言として話題になった。また、結婚7年目の'08年には、小室が5億円詐欺事件で逮捕される事態に。自伝的エッセイ『罪と音楽』のなかで、彼は検察庁の事務官に言われたこんな言葉を記している。

「この短時間に天国と地獄を見る小室さんみたいな人は、あまりいませんよ」

 '90年代の小室ブームと、拘置所生活を例えたわけだが、結婚と離婚もまた、天国と地獄だ。小室はそれを3度経験している。まさに、天国と地獄を行ったり来たりの人生だ。

 ではなぜ、そうなるかというと、彼がふたつのものに愛されているからだ。