ここ9試合で5勝無敗だったルーキー右腕を持ってしても、チームの連敗を止めることはできなかった。

ドジャースの山本由伸は現地5月26日(日本時間27日)、グレートアメリカンボールパークでのレッズ戦に先発登板すると、スコアレスで迎えた3回二死からの3連打で一挙4点を失うなど、5回6安打4失点、8奪三振2四球の内容で今季2敗目を喫した。

試合は1-4でドジャースが敗れ、連敗は今季最長の「5」となった。「2番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平は、4打数1安打だった。

試合後、シンシナティの地元紙『シンシナティ・エンクワイヤラー』は「ニック・マルティネスが、かつてのライバルであるヨシノブ・ヤマモトに投げ勝ちレッズがドジャースをスイープ」と題したレポート記事を掲載。

その冒頭で、2021年にマルティネスと山本が、NPBで沢村賞を争ったエピソードについて触れ、「その年に防御率1.39をマークしたヤマモトは、防御率1.60だったマルティネスに競り勝ち、3年連続沢村賞の最初の1つを勝ち取った」とした。

※2021年のマルティネス(当時・福岡ソフトバンクホークス)は、9勝4敗/防御率1.60で最優秀防御率を山本と争った。

続けて、「この日曜にマルティネスは、再び彼を打ち負かす機会に恵まれた」とした上で、この試合でオープナーに次ぐ2番手として2回から登板した右腕が「零封した4回1/3で1安打しか許さず、レッズが4-1でドジャースに勝利した試合で、ヤマモトに投げ勝った」と伝えた。

記事では、マルティネスの「彼は日本では僕との対戦で、何度も勝利を挙げているんだ。彼はとても良い投手だ。いくつか素晴らしい投球を持っている。僕らは序盤に彼を捉え、リードすることができた」とのコメントを掲載した。

そして、「メジャーでの勝利は、2021年にマルティネスが逃した賞への埋め合わせになったか?」との問いに対するマルティネスの「ノーだね。でも、彼と競い合うのはいつだって楽しいよ」。

「僕は(MLBでの)キャリアの序盤に、何度もソニー・グレイ(カージナルス/オールスター選出3回/7勝2敗・防御率2.60)と対戦したんだ。彼は常に僕のベストを引き出してくれた。ヤマモトも同じことをしてくれる。ああいう選手たちと競い合うのは楽しいものさ」とのコメントを伝えた。