高齢者や体の不自由な人らが外出しやすいようにと、福岡市は23日から、交差点に休憩用のベンチを設置する実証実験を始めました。

福岡市の高島市長は23日の記者会見で、「福岡市では、交差点でほっとひと息つけるような『交差点ベンチ』の設置を始めたいと思います」と明らかにしました。

誰もが外出しやすいまちづくりを目指して、市長の号令がかかりました。

高齢者や体の不自由な人、妊娠した女性などの休憩需要に応えるべく、交差点そばにベンチを設置する実証実験が始まりました。

南区の交差点そばに設置されたベンチは、円柱型の1人掛けタイプで、1基・およそ20万円です。

市民は「(信号待ちで)お年寄りは座るかもしれませんね」、「この辺を通るのは中学生とか、元気な人が多いと思うんですよね。(病院近くの)向こうの方がいいかも」などと話していました。

ほかにも、「ベンチと分かりにくい」などの声がありました。

市の担当者は、25基を設置する実証実験の結果を踏まえ、本格的に導入していきたいとしています。