ゴールデンウイーク(GW)初日の27日、兵庫県内の行楽地は多くの人でにぎわった。神戸市中央区では、チューリップの花びらで絵や模様を描く催し「インフィオラータこうべ」が、元町穴門商店街で始まった。

 インフィオラータは、イタリア語で「花を敷き詰める」を意味する。阪神・淡路大震災からの復興を願って1997年に始まり、26回目。昨年は計33万6千人が訪れた。

 元町あなもん会場のデザインテーマは「神戸な飛躍」。リニューアルした神戸ポートタワーや3月に28歳で死んだ王子動物園のジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」などの3作品が、6色の花びらなどで表現されている。同商店街の辰巳真一会長は「海外からの観光客にも変わりゆく神戸の魅力を感じてほしい」と話した。

 同商店街では28日まで。北野坂エリア(5月3〜5日)では、パラ陸上の世界選手権やパリ五輪をテーマにした八つのデザインがお披露目される。(久保田麻依子)