レクサスの電動ラグジュアリーSUV「RZ」の改良が英国で発表されました。新モデルとして「RZ300e」が追加される予定ですが、どのようなクルマなのでしょうか。

軽快かつ航続距離が延長された新型「RZ 300e」

 レクサスの英国法人は2024年5月20日、ラグジュアリーSUV「RZ」の改良モデルを発表しました。
 
 RZはレクサス初のバッテリーEV専用車です。レクサス電動車のなかでも中核をなすモデルとして展開されており、電動化技術がもたらすレクサスらしいデザインや走行性能などにより、EV軸へのブランド変革の起点となるモデルだといいます。

 プラットフォームにはEV専用の「e-TNGA」を採用したほか、バッテリーやモーターの最適配置や高剛性ボディによって基本性能が高められました。

 デザインは、レクサスのアイデンティティである「スピンドルグリル」を昇華させた一体造形の「スピンドルボディ」を採用。インテリアはサスティナブルに配慮され、素材や装飾に頼らない上質さを演出しています。

 発売当初はレクサスの四輪駆動システム「DIRECT4」を採用したAWD仕様の「RZ 450e」のみのラインナップでしたが、今回2WD仕様(全輪駆動)の新型「RZ 300e」が英国で導入されます。

 RZ 300eは71.4kW/hのリチウムイオンバッテリーを採用し、フロントに電気モーターを搭載。出力は201bhp(150kW)、最大トルクは266Nmで、0-62mph(0-100km/h)加速は8秒を達成しました。

 航続距離は、RZ 450eの272マイル(約437km)に対し、最大297マイル(約478km)に延長。軽量なボディや18インチホイールを採用することで航続距離を最大化することが可能になったといいます。

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 なお、2024年後半には、RZのエントリーグレード「Urban」が300eおよび450eに新たに追加される予定です。

 18インチアルミホイール、14インチタッチスクリーン付レクサスリンクプロマルチメディアシステム、ワイヤレススマートフォン充電器、デュアルゾーンクライメートコントロール、ステアリングヒーター、10スピーカーオーディオシステムなどを標準装備するなど、エントリーグレードながら、レクサスのラグジュアリーSUVとしてふさわしい装備内容となるようです。

 新型RZの英国での価格や注文方法、装備オプションの詳細については、2024年後半の発売日近くに発表されることになっています。