【ワシントン共同】米議会予算局(CBO)は8日、2025年に期限を迎えるトランプ前政権による減税策を延長した場合、25年から10年間で財政赤字が約4兆6千億ドル(約720兆円)拡大するとの試算を公表した。バイデン大統領は延長に否定的だが、野党共和党は減税の必要性を訴えており、11月の大統領選でも争点の一つになりそうだ。

 前政権は、17年に大規模な減税を決定。25年に期限を迎えるもののうち最も影響が大きいのは所得税減税で、延長すれば赤字が3兆2560億ドル拡大すると予測。相続税と贈与税の減税延長による赤字拡大は、1670億ドルと見込んだ。