損害保険大手4社が、企業や団体の従業員が加入できる「団体扱保険」で、保険料を事前に調整していた疑いがあることが12日、分かった。団体扱保険では大口契約として保険料を割り引くことが多く、4社が調整して割引率を抑えていた場合、加入者の不利益となった恐れがある。各社は不適切な事前調整を実施した企業数などの調査を進める。

 4社は東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険。4社は企業や官公庁向けの「共同保険」で保険料を事前調整したとするカルテル問題で、昨年12月に金融庁から保険業法に基づく業務改善命令を受けていた。