【テヘラン共同】イランのライシ大統領が死亡したヘリコプター墜落事故から26日で1週間。大規模な葬儀は3日間行われ、出身地の北東部マシャドでは「300万人」(地元市長)が参列した。最高指導者ハメネイ師の有力な後継者候補を失い動揺しているとみられる指導部は国民の結束を示し、イスラム革命体制は万全だと国内外に誇示。来月末の大統領選に向け政治的駆け引きも始まった。

 葬儀は21日から3日間、首都テヘランなどで執り行われ、国営テレビは通りや広場を大勢の人々が埋め尽くす様子を放送し続けた。近年はデモが相次ぎ体制不信が広がる中、指導部は国民の結束を示す狙いとみられる。