【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)総会が27日、スイス西部ジュネーブで始まった。6月1日までの日程で、感染症の世界的大流行(パンデミック)の予防や対応を定めた「パンデミック条約」について協議する。今回の総会での妥結を目標としているが、ワクチン開発の技術移転などを巡って交渉は難航している。継続協議となる事態も見込まれる。

 草案によると、各国の感染症予防や監視能力の向上にWHOが協力すると明記。病原体の情報の迅速な共有や医薬品の確保、科学的証拠に基づく正確な情報の発信の規定も盛り込まれている。